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昴に連れ出された蛍はビート板を持ち、秀一と昴と静音の3人に囲まれていた。
驚くことに、彼女は泳げないのだそうだ。天才は何でもこなす、という先入観があるのか、Aも他の皆も随分
と驚いている。
その様子に照れ隠しからか蛍がこちらを睨んでいるが。
「あ、今井が泳ぐみたいだぞー」
「でも、まあ…ほら、泳げないって言っても浮きはするんだし………え?」
人間が浮くのは肺の中に空気があるから、そうそう沈む
ものではない。それに蛍は水の中でも浮くようになっているビート板を持っているのだし。
ということから、せいぜい3mくらいは進むだろう、と思って見ていると、バタ足をした瞬間にブクブクと泡を出す水面に目を疑った。
「「……」」
「うーわー…」
強烈な音を立てて沈んだ蛍に一同は唖然だった。優等生で元プリンシパルの3人もこれには言葉が出ない様子で顔を引きつらせている。
「な…何アレっっ!!??しずんだ───っっ!!」
「ほ…蛍……っ」
「もう泳げるとか泳げないとかのレベルじゃねえ…」
「マサカ、アレハ…カナヅチのアリス…!?」
A達が疑いたくなるのも無理はない。そんなアリス、あってもどうにもならないのだが。そんな才能はこっちからお断りだ。
「んなアリス、ね──っつ──の」
「翼くん、美咲ちゃん!」
「にしてもすげーな蛍ちゃん…天才はどこまでも極端っ
つーか。
てことは蛍ちゃん、泳げるまで毎日補習か────
しかも兄妹で…」
「え」
「B組は確か50m泳が2学期の必須単位だもんよ。
優しい先生だったらオマケしてくれるだろーけど、兄…」
「ええっ?!」
今回の先生は彼女の兄である。多分オマケという言葉が一番似合わない昴の性格上、オマケだなんて甘い考えは捨てた方がいいだろう。
「荒れるぞ──、この補習──…」
───というわけで。
この恥さらしがっ
「ここまで手とり足とりおしえて…何故泳げないんだ…
いや、
荒れた(兄が)
このヘタレがっ
「教え方が悪いからじゃないですか?」
しれっと答える蛍と、青筋を立てている昴の間に吹雪が見えた。
「あ───あ…」
「吹雪いちゃった…長くなるね、これは…」
「蛍…違うイミで、ヤル気マンマンや…」
「…あの2人のツーショット、そういや珍しいね」
「……そうだね、」
今井兄妹の滅多にないツーショットを拝みながららAは考えた。
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きざし(プロフ) - 以上がボードにてお送りしたメッセージです。先日は3月23日までに返信が欲しいとお伝えしましたが、退会されたということは、返信をする気自体がないと判断するしかありません。非常に残念ですが、本件をこちらでまとめた文章を公開いたしますので、ご了承ください。 (3月11日 23時) (レス) id: f90a6ee570 (このIDを非表示/違反報告)
きざし(プロフ) - まとめには『星々の輝き、祈り。【学園アリス】』と『開演ブザーは永遠に』の酷似している箇所を転記し、比較した内容を含みますので、あらかじめご了承ください。ご連絡のほどお待ちしております。 (3月11日 23時) (レス) id: f90a6ee570 (このIDを非表示/違反報告)
きざし(プロフ) - ・2024年3月8日送信 再度のご連絡失礼いたします。 恐れ入りますが、3月23日までに上記の件についてご回答をお願いいたします。 期日までに返信いただけない場合は、誠に勝手ながら「盗作被害報告」として、本件をまとめた文章を公開させていただきます。 (3月11日 23時) (レス) id: f90a6ee570 (このIDを非表示/違反報告)
きざし(プロフ) - また、恐れ入りますが、当問題が解決するまでは現在載せられている『星々の輝き、祈り。【学園アリス】』シリーズの全作品を更新・非公開・削除等はされないようにお願い申し上げます。 (3月11日 23時) (レス) id: f90a6ee570 (このIDを非表示/違反報告)
きざし(プロフ) - 「ほっしゃん-1」と、偶然では片付けられないほど内容が似ており、地の文・台詞共に、私が書いた文章を切り貼りしている印象を受けました。 お手数ではございますが、上記の件についてご説明いただけないでしょうか? (3月11日 23時) (レス) id: f90a6ee570 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:未来 | 作成日時:2024年1月10日 11時