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棗やスミレを中心に紅組の星が取られていく。爆風くしゃみにより美咲が、地面色化したカメレオン体質にチームにより委員長が。
すごいオナラという地味でありながら強烈な攻撃によりキツネ目君がここに来て脱落となった。
「み…みんなぁ───っっっ！非業の殉職…っ！」
「死んでない死んでない。
特にオナラは死んでも死にきれん」
涙を流しながら敗れていった皆に手を伸ばす蜜柑に翼がツッコミを入れるが、聞いている様子はない。
それどころか、蜜柑は妙なテンションで白組に向かっていく。
《佐倉蜜柑っ！突如現れ、みょーな勢いで草巳組の
──かと思ったら、あっという間に１人馬飛びこえ２
──と思ったら、本家犬猫正田スミレに蹴り落とされてピ──ンチ！！》
「あら、ごめんなさい。足が滑ったわ」
蜜柑は２つ星をゲットしたけれどそんなに事は上手くはいかず、近くに居たスミレに調子に乗るなと蹴り飛ばされた。
「やべっ…たく」
蹴り落されて地面に向かって落ちていく蜜柑の影をギリギリ足で踏んで止めた翼。
アリスを使って助けたため、これでもうアリスを３回分使い切ってしまった。
「あたしも負けられない、璃音くん！あそこに行ける？」
「おお！任せとけ！」
Aと璃音は顔を見合わせて頷き、白組へ突撃する。
《お───っと！！守りに入っていた騎馬が星を一気に３つとった─────っ！！！キタキタキタキタ──！白崎Aだ─────っっっ！》
アナウンスがグラウンドに響き渡ると同時に観衆の視線はある一点に釘付けになった。
力技に持ち込むことなく、流れるように騎馬と騎馬の間を進んで星を取っていく。
《なんと白崎Aっっ！！！騎馬から離れて日向棗と同様、身軽に騎馬から騎馬へと乗り移って、星を次々と獲得していきます！！！
紅組の騎馬上を日向棗が！白組の騎馬上を白崎Aが！次々と渡り歩いていく───っっ！！》
次の騎馬へ飛び乗って星を取る。Aはぼちぼち白組の星を奪いながら蜜柑の活躍を見ていたのだが。
「璃音くん、蜜柑達のところに向かって」
白組陣営のど真ん中で騎馬から逃げ回る蜜柑達を助けるように敵陣に突っ込んだ。
そんなA達へと一気に攻撃を仕掛ける白組の選手達。気づけば彼女達の騎馬は白組の騎馬に囲まれていた。
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作者名：未来 | 作成日時：2023年11月1日 20時
