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《紅組つよ─────いっっ！！毎年の事ですが改めて強いってばよ紅組っっ！
ラスト騎馬戦にて逆転の可能性が一気に上がりました！現在、紅組の猛ペースに押され、白組全く歯が立たない状態です！！》
アナウンスが聞こえる中、次々と白組の星が回収されて
いって、紅組は優勢状態で勢いづいてる。
皆、凄い。何度も練習したから皆のアリスは把握してるけど、練習の何倍も凄い。
テレポートも念力もフライングも、ドッペルゲンガーも氷も幻覚も、皆のアリスがこんな風に戦いに生かされるなんて、騎馬戦って凄い。
「白組、背水の陣で目の色そろそろ変わってくるぞ！数で今んとこ勝ってるとは言え、油断禁物で行け！手負いの獣ほど厄介なもんないからな」
誰かの掛け声に、あたし達は頷く。
「──…とは言いつつも、
「怖えーな…最強タッグ出来上がってんじゃねえか」
持ち上げてくれている璃音くんの言葉に、あたし達紅組の大将の方である心読みくん達を見た。
「…ほ、本当だ…やっぱり皆、後ろ暗い所があるから、近づけないんだね、」
苦笑いしかできない。明良くんの増幅のアリスのおかげで心読みくんがハイパー心読みくんになってる。
心読みくんに自分の黒歴史を吐露されるかもしれない事を考えると、迂闊には近づけないもんね。
それ込みで心読みくんが大将になったんだろう。考えたのは恐らく昴くんと明良くんだ。
人の弱みに付け込む恐ろしい作戦だ。味方で良かった。内心少し安堵しながら、周囲を見渡した。
「ただ、こっからが問題」
「え？」
「そろそろアリスが底をつく頃合。さっきと比べて随分
と
《あれは…日向棗だ───っっ！！その身軽さで敵騎馬に乗り移り、いきなり連続2
前半戦は火のガードの中、一切動きを見せませんでしたが、ここにきて一気に反撃！！
何か流れ変わってきた───？！》
でも、やっぱり勝負だから何が起こるか分からない。棗凄い…敵の騎馬に乗り移るなんて。
棗の反撃をきっかけに、今まで押され気味だった白組側が動き始める。
《前半の猛攻撃で、赤組フェロモン軍団排除に戦力傾けすぎたせいか、主力である念力･テレポート軍団が一勢にアリス切れ。
そこを突くかのように、一勢に白組本領発揮の身体能力攻撃です！！》
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作者名：未来 | 作成日時：2023年11月1日 20時
