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棗流架の問いかけに言いにくそうな表情を浮かべる鳴海の背後には、耽美＆クールなルカ棗に一目惚れの会が設立した。
「…えっ、え……Aちゃん…じゃなくて璃音君、な、何してるのかな？」
鳴海の目の前では、涙を流しているテロ犯達を足蹴りにする璃音A。その姿に、女王様＆耽美な璃音Aに罵ってほしいの会が設立していた。
「今すぐにでも、氷漬けにでも砂にでもしてやろうか？
あ”？さっさと特効薬出せよ、ほら」
聞くまでもなく、璃音は完全に切れていた。この状況も許せないこと去ることながら、テロ犯達ははこう言ったのだ。
「｢｢｢｢｢｢付属の
シャッフル香の被害に遭ったA達の声が、怖いほどに揃う。大半の人間が怒りに満ちた事は言うまでもない。
「｢ひぃぃぃぃいごめんなさい〰︎︎〰︎︎！！｣」
「ま……まあまあ！｢シャッフル香｣の効き目が切れれば自然に元に戻るから！約半日〜１日くらいで…」
メラメラと棗流架を筆頭に不穏なオーラが漂い始めた。元に戻るために必要な特効薬がないと話にならない。
自然に戻るのを待つことにしたのだが、そう一筋縄ではいかなかった。
「あと、どの程度かよく分からないんだけど。
今は仮の身体に魂が入り込んだ不安定な状態で、身体や心に降りかかる衝撃なんかで魂が身体から離れ易くなってる状態だから、くれぐれも気をつけて！長い間、魂が空の状態の体はいろいろと危険であるから…
とにかく自然に戻れた時のために君達は常に離れずに…１人たりとも」
「…？」
今のA達は固まって行動することが義務づけられた。Aはキョロキョロと周りを見渡している蛍蜜柑を見て首を傾げた。
「先生」
「何？蛍蜜柑ちゃん」
「ちょっと外行って探したいものがあるんですけど」
「だーかーらー、みんな離ればなれはダメって今…」
「心読みベアがいないんです」
鳴海の言葉を遮った蛍蜜柑の言葉に皆一斉に固まった。中でもパニックを起こしたのはベアの姿をした蜜柑である。
「ベア──っっ!!!」
涙を流しながら走る蜜柑ベア。恐らく当てはない。蜜柑ベアの後を、A璃音と流架蛍と蛍蜜柑が追いかける。
その背後を鳴海と璃音Aが追いかけていた。
「今…ベアが自分の事探してなかった…？目の錯覚？」
「……てか泣いてなかった？気のせい？」
「てかしゃべってなかった…？幻聴？」
蜜柑ベアとすれ違った中等部生達は混乱していた。
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作者名：未来 | 作成日時：2023年11月1日 20時
