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「あいつら………」
先頭切って走っている蛍、棗、流架、璃音を見かけた翼は制服姿のまま、彼らの後を追いかけた。
「お───い、蛍ね──さ──ん。棗にルカぴょんに璃音〜、ひっさしぶり〜♪ 何急いでんだ〰︎︎〰︎︎？」
「あ…」
Aと蜜柑が風紀隊に連れて行かれるのを見て走り出した蛍は、そのまま２人を追って走り続けていた。
後ろから棗と流架、璃音がついてくるのは見えていた。そんなこんなで必死に学園内を走っている蛍達に、翼は声をかけた。
「カゲ…」
「ハゲ…なんでここに…久しぶり…」
「まげ…」
「じげ…」
後ろからやってきた翼の名を流架、蛍、棗、璃音は息を整えて順に言った。
「えっと…いつのまに俺の呼び名、語尾に｢ゲ｣がつくルールになったのかな？しかもどんどん髪型つながり？」
ご最もな反応だ。冗談はさておき、蜜柑とAが風紀隊に連れて行かれたことを簡潔に説明する蛍。
「え、Aと蜜柑が風紀隊に？あいつら何やらかして…
…て、お前ら何走ってんの！？」
今は２人が最優先なので、翼との話は終わったとばかりにもう一度走り出す４人。
「まさか、それ追っかけて…おいっっ！追っかけるからには、何か助ける算段あってのことなんだろうな！？
ただ追っかけてるだけなら、このままだとお前らも仲間と見なされて捕まるぞ？！」
その言葉にぴたっと四人の動きが止まった。確かに翼の言う通りになるだけだ。棗と流架と璃音は、一斉に蛍を見た。
「…蛍、」
「算段…あるの？」
「……あんだろ」
「……」
璃音に見られて流架に聞かれて、棗に言われた。それに対して蛍は黙っている。
「…算段って何のこと？私はただマラソンしてるだけなんですけど？気分転換に。
そしたら、いつの間に勝手にか勝手にこの人達がついてきてて…ストーカー？」
「｢｢！！？｣｣」
算段ないの、ごまかした──っっ！？
すごい逃げ方…！！
蛍に誤魔化され、男子陣はストーカー扱いになった。何も答える事ができなかった蛍達に、翼は大きくため息をついた。
「とりあえずお前ら、教室戻れ。万が一で２人の処分が軽い場合もあるだろうし。俺も今からツテあたって、何とかできねーか頼んでくるし」
「ツテ…？なんてあるの？」
「ん──、なきにしもあらずかもしんない。まて！あるある！ツテある！！」
翼がそう言うと、向きを変えて４人は一斉に先に行こうとする。それに気付いた翼は必死に止めた。
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未来(プロフ) - 感想ありがとうございます！完結までまだまだ先は長いですが精進して参りますのでよろしくお願い致します。 (9月5日 19時) (
レス) id: ff0bac3a56 (このIDを非表示/違反報告)
ゆちゃ(プロフ) - 更新待ってました！これからも楽しみにしているので頑張ってください！ (9月5日 8時) (レス) id: 7447c314b6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：未来 | 作成日時：2023年7月24日 10時
