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「どうなんだ、佐倉。
普段からお前は転入生によからぬ印象を抱いていて、この騒動に乗じて転入生を倉庫に連れ込み、いじめを働いたと。転入生からも同じような話を聞いている。今井蛍のこの２人への暴行行為もお前が関係しているのか？」
な…何やそれ───っっ！！ありえなさすぎる…っっ
蜜柑は思わず月を見やる。彼女はいかにも自分がいじめられていたかのような様子で口に手を当てて、生徒達に囲まれている。
「何とか言え佐倉、白崎！」
「な…何とかって…よくもそんなデタラメ。あの２人、何でそんなウソ…ちょっと考えれば、そんなのウソってことくらい、」
「…蜜柑は、蜜柑は何もしてませんっ、しかも、何で蛍まで……っ！」
「…A？どうしたん、」
蜜柑が神野の言葉に声を上げた時、Aはそこまで言いかけては止まった。
周りにいる生徒が見えたのだ。涙が止まらない子、怪我をしていて手や足顔から血を流している子。
こんな事して許されるのか。関係ない生徒を巻き込んでいいと思ってるのか。
「…っ！」
一瞬、月を視界に入れると先程の彼女から言われた言葉を思い返す。
「──この騒動は準備体操だとして……
あなた達の周りの被害を、少しでもおさえたいなら…
あなた達にできることは、“だまる”こと
“でしゃばらない”こと………」
「蜜柑ちゃん、Aちゃん」
「A、蜜柑。
倉庫で何があったか、みんなに本当の事を話すのよ。
あんた達が何もやってない事くらい、みんな分かってるわ」
「そうだよ２人とも、このままだと風紀隊の人達が…」
「あんた達、何とか言いなさいよ！あの女にっ」
「どうしたのA、蜜柑？」
こちらを見て、小さく口角を上げている月からの殺気を感じた。向けられる目の威圧感。
「こんなものは、準備体操──…」
小泉さん…
この人、何を企んでいるの？皆に何をするつもりなの？
怖い…この人が怖い………
“──気をつけて、大事なものを失わないように…”
「A？」
「…………」
騒動の中で月に言われた言葉が頭でぐるぐると回って、Aはどうすればいいのかと黙り込む。
「佐倉蜜柑を風紀隊に引き渡せ。処分は風紀委員会に一任する」
「！！」
何も話そうとしない蜜柑と、黙って口を開かないAをじっと見つめていた神野は痺れを切らし、そう呟いた。
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未来(プロフ) - 感想ありがとうございます！完結までまだまだ先は長いですが精進して参りますのでよろしくお願い致します。 (9月5日 19時) (
レス) id: ff0bac3a56 (このIDを非表示/違反報告)
ゆちゃ(プロフ) - 更新待ってました！これからも楽しみにしているので頑張ってください！ (9月5日 8時) (レス) id: 7447c314b6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：未来 | 作成日時：2023年7月24日 10時
