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「み、蜜柑ちゃん…Aちゃん……」
「…っ、ウチら何も、」
去って行った子達を見つめるあたしと蜜柑に、委員長は声を掛けると蜜柑は勢いよく振り向いて否定した。
「｢｢｢うん、分かってる。やってないやってない｣｣｣」
委員長と心読みくん、キツネ目くんと璃音くんのお陰で彼らだけは、あたし達が無実であることを信じてた。
そして、分かってくれていた陽一くんもあたし達の頭を優しく撫でた。
「なななななな、何でみんな…っ」
「｢｢おおおおおおおちつけ！｣｣」
「わわわわわ、分かんないけど。転校初日、小泉さんがアリスをうまく使えなかった件で何かみんな誤解してるみたいだね」
「…蜜柑、気にする事なんてないよ」
「…え、あ…うん」
擦れ違ったクラスメイトの首元に見た事のない色の痣が見えた。
「何か…小泉さんを囲ってる子達、ちょっと…いつもと様子が違うっていうか、まるでフェロモン浴びた時の人みたいな………」
委員長の言葉にあたしはハッとした。
「みんな一体…」
もしかして…小泉さんのアリスと、あのクラスメイトの首の痣、何か関係があるの？
でも、小泉さんはむやみにアリスが使えないはず…
どうして、なんで…
その時に、ちょうどチャイムが鳴った。授業２時間分をたっぷり使った体育祭の予行練習が終わる。後に残るは片づけだ。
競技の練習、練習で、後でまたその道具使うからー、と校庭はなかなかの散らかり具合だ。
昴の言葉があってか、皆ざっくりと紅組と白組に分かれて片づけを始める。
「(…練習中は何もなかったけど、気は抜けないからな)」
璃音は最初、Aと蜜柑をチラチラ見ながら後片付けをしていた。
彼女達の周りには常に委員長や陽一、心読み君やキツネ目君などで固められていた。
また、この場には秀一や昴もいるので心配ないと後半、少しでも目を離した自分にこの後、嫌気がした。
「櫻野君、今井君。高等部で呼び出しだよーはやくー」
高等部に呼び出されてしまった。まるで２人が去るのを待っていたかのように事件は起きた。
「え…」
「わ！！」
「何！？やだ！」
「道具がっ、襲ってくる…っ」
「きゃ───！！！」
突如、先程まで使っていた跳び箱やボール、ハードルが生徒達に襲いかかってきた。
本当に少しだった。重いから一緒に運ぼうとキツネ目君に言われて、その道具が沢山入った箱に集中した瞬間だった。
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未来(プロフ) - 感想ありがとうございます！完結までまだまだ先は長いですが精進して参りますのでよろしくお願い致します。 (9月5日 19時) (
レス) id: ff0bac3a56 (このIDを非表示/違反報告)
ゆちゃ(プロフ) - 更新待ってました！これからも楽しみにしているので頑張ってください！ (9月5日 8時) (レス) id: 7447c314b6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：未来 | 作成日時：2023年7月24日 10時
