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心読みくんと話しているうちにリレーの走る順番がやっと決まったらしく、声をかけられた。
それをきっかけに、あははと声を立てて笑う心読みくんは立ち上がって、お尻についた砂を払う。
離れたところにいるキツネ目くんに駆け寄っていって、心読み画伯の絵だけが地面に残された。
「これじゃあ、あたしがお絵かきしてたみたい…」
神野先生に見つかる前に消さなきゃ、とは思うものの、人が描いた絵は、たとえ地面のラグガキであっても消しづらいから困った。
「おい、佐倉」
お絵描きを消し終わった時に、白組の子達が蜜柑に声をかけた。近くにいた委員長達も蜜柑に視線を向ける。
「お前、体育祭で小泉さんと無効化のアリス使ったら、今度こそ、ただじゃおかないからな」
「へ？何すか、いきなり」
蜜柑は何を言われているのか全く理解できず、きょとんとした顔を見せた。
「分かってんだぞ、お前が小泉さんに嫌がらせで隠れて小泉さんのアリスを無効化にしてるの」
「え、」
「しらばっくれんじゃねーよ。この間も…その前だって小泉さんが俺らにアリス見せてくれようとするの、邪魔したのお前だろ」
「ちょ…あんたら、何言って…」
蜜柑は全く身の覚えのない事を言われて、驚いた表情を見せる。
「小泉さんの体調のこと知ってて、こんなマネしてサイテーだぞ、お前」
「ちょっと待ってよ皆。そんな事、蜜柑は絶対しない…何かの間違いだよ」
「Aちゃんも、蜜柑ちゃんみたいな事しないでね」
「…え？」
思わず出てしまった言葉。後悔はしてないけど、まさかこんな事を言われるなんて想像もしてなくて。
「白崎。棗君が最近、小泉さんと一緒にいるから、お前ひがんでんだろ」
「小泉さんのアリスを無効化するような事、しないで」
「私達だって、こんな事言いたくないんだから…」
「蜜柑ちゃんAちゃん。お願いだから、もうそういう事は冗談でもやめてあげて……」
言いがかりをつけてきた男の子達だけじゃなくて、周りにいた子達にもそう言い放たれた。
「いこーぜ」
「あーすっきりした」
「小泉さん言っといたよ」
「もう大丈夫だから」
あたしと蜜柑は呆然と立ち尽くすしかなかった。
「今の何？どういうこと…」
「何か小泉さん囲んでる子らがAちゃんと蜜柑ちゃんにさー」
「えー、２人はそんな事しないでしょ」
「でもあの子ら、随分確証ありげだよね…」
そして、それを聞いていた皆はちらちらと見てきたり、ひそひそ話をしていた。
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未来(プロフ) - 感想ありがとうございます！完結までまだまだ先は長いですが精進して参りますのでよろしくお願い致します。 (9月5日 19時) (
レス) id: ff0bac3a56 (このIDを非表示/違反報告)
ゆちゃ(プロフ) - 更新待ってました！これからも楽しみにしているので頑張ってください！ (9月5日 8時) (レス) id: 7447c314b6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：未来 | 作成日時：2023年7月24日 10時
