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「ここ数日で何アレ。
まるで男子ハーレム状態築いちゃって。あの子まさかフェロモン体質？！
命を削るアリスだか何だか知らないけど、いつも都合よく具合悪くなってめんどくさい事すぐ休んで。何者よ、あいつ」
スミレの言葉を聞いて野乃子やアンナだけでなく、流架も心配そうに赤組の方を見つめた。
「これでネット張りは終わり、っと」
今のところ、予行練習で本番に向けて何か練習する事が特にないあたしはタイムを測ったり、必要な道具を用意したりしてる。
バトンパスやハードルの飛び方を指南されている子達を横目に、マネージャー業に専念する。
リレーを走る子達に、タイムを測ってほしいと頼まれてストップウォッチ片手にゴール地点に立つ。
ただ、頼まれたはいいもの、肝心のリレーをどの順番で走るか決めていなかったらしく、今更ながらにちょっと揉めている。
「(う──ん、放置プレイ…
あたし、存在ごと忘れられてる気がする…)」
急かす事もないから、手持ち無沙汰にストップウォッチのストラップや紐を弄ってたら、心読みくんが近づいてきた。
「はあ──つかれた、つかれたー」
全然疲れてなさそうな様子で言い、あたしの足元で体育座りをして、そのまま軽く寄りかかってきた。
相変わらずの距離の近さだなぁ。Ｂ組の子で女の子相手でも気にせず、ここまでぺったりくっついてくる男の子は心読みくんやキツネ目くんくらいだろうなあ。
「サボりにきたの？」
「サボってるのはAちゃんでしょー」
「あたしはマネージャーしてるの。サボりじゃない」
「じゃあ、僕もマネージャーってことで。Aちゃんのマネージャーしてあげるー」
心読みくんの口って本当によく回るよ。マネージャーのマネージャーとか意味が分からないから。サボりの口実にしたいだけなんだろう。
それに実際、転がっていた石で地面にお絵描きを始めているし。神野先生に見つかったら怒られちゃうよ。
「Aちゃんは何に出るんだっけ」
「えーっと確か、パン食い競走は決定で…」
「じゃあ、僕と同じだねー。借り物競走はー？」
あたしを仰ぎ見ながら言う心読みくんに首を傾げた。
パン食い競走はあたしと心読みくん、委員長が出場するけど、借り物競走の出場者に心読みくんの名前は入ってなかったような。
「心読みくん、借り物競走に出るの？」
「審査員のほうでねー」
ああ、そっちね。当日審査員席に座っている心読みくんが想像できた。
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未来(プロフ) - 感想ありがとうございます！完結までまだまだ先は長いですが精進して参りますのでよろしくお願い致します。 (9月5日 19時) (
レス) id: ff0bac3a56 (このIDを非表示/違反報告)
ゆちゃ(プロフ) - 更新待ってました！これからも楽しみにしているので頑張ってください！ (9月5日 8時) (レス) id: 7447c314b6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：未来 | 作成日時：2023年7月24日 10時
