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明良くんのスキンシップが多いのはいつもの事だけど、何か今日は凄く恥ずかしい。
「今日の授業は楽しかったかー？」
「うーん…えっと、昴くんと蛍が凄かった、かな…」
「あいつらが羨ましいぜ──俺もAにいろいろ教えて良い？」
「良いわけないでしょーが！バカ殿！」
明良くんの顔が近付いてきて、慌てて離れようとしたら美咲ちゃんが助けてくれた…あ、危なかった。
「…A、」
さっきとは違って真剣な顔をする明良くんは、あたしと目線を合わせるために屈んだ。
「……お前、櫻野達から何か言われたりしたか？」
「…え、っと…“風紀隊に絶対に捕まってはいけない”って…」
風紀隊に聞こえないように精一杯の小声で返す。さっきここに来る前に２人から言われたことを思い出したら、少しだけ悲しくなった。
「あ、あと昴くんからは…"これからは僕達と必要以上の接触をするな"って言われた…」
璃音くんや棗や翼くん。明良くんだけじゃない、昴くんや秀一くんまで、あたしから離れていく。
あたしは、あたしは皆に何かしてしまったのかな。ただ不安だけが募った。
明良くんは何か察したようだけど、あたしはそれを知る由もない。
「…A」
ソファーに置いてあった鞄を肩にかけて、教室を出た。校舎を出てすぐに会いたかった人の声がした。
「り、璃音くん！？
今までどこ行ってたの？怪我とかしてない？大丈夫？」
「A、俺は大丈夫だから、っ………あのさ、聞いて欲しい事がある」
「…う、うん…」
「…これから先、何が起こっても俺を信じて欲しい」
「そんなの当たり前じゃん！あたしはずっと璃音くんの味方だよ！」
「…っ…ははっ、そうだな、そうだよな！ありがとう、A…ありがとな、」
まるで璃音くんが泣いているみたいに、璃音くんの瞳は凄く悲しい色をしていた。璃音くんは何も言わず、立ち去ってしまった。
「……なつ、め？」
寮へと向かっている途中で久しぶりに聞く声、聞こえるはずのない声が聞こえてきた。
「…棗っ！！よかった、やっと会えたっ、」
後ろから聞こえてきた声に振り返った。
ああ…間違いねえ。
「棗、どうしたの？」
俺が今、世界で１番会いたくて。それでも今、こいつに会ったら、俺は…
「っ！ちょ…棗！？何でっ！どうして逃げるの！？」
後ろから追いかけてくるAのスピードに合わせるように走って、急に足を止めた。
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未来(プロフ) - 感想ありがとうございます！完結までまだまだ先は長いですが精進して参りますのでよろしくお願い致します。 (9月5日 19時) (
レス) id: ff0bac3a56 (このIDを非表示/違反報告)
ゆちゃ(プロフ) - 更新待ってました！これからも楽しみにしているので頑張ってください！ (9月5日 8時) (レス) id: 7447c314b6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：未来 | 作成日時：2023年7月24日 10時
