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「ほほーう。では
「A.「深青色の溶液となる沈殿はその特徴から──」
「Q.『釈近謀遠』の意味を答えよ」
「A.「身近なことや現在をおろそかにして、いたずらに遠い未来のことばかり考えていること」だ」
「ちーがーいーまーす──。どちらかというと「今現在ことをよく考えるべき」という意味です──」
「それは派生した意味で本来の意味は僕が言った通り」
「ウチの今井が見苦しくてスミマセン」
「いえいえ、ウチの今井こそー」
大人気ない…大人気ないっすよ、代表&蛍さん…
「も───、とにかく何かすごかってん!!手に汗握るエンドレスバイトで」
静音ちゃんは正直まったく理由が分からねーど、櫻野と今井…
A達の周囲の不穏な空気を、いち早く察知したってことか…でもあの2人がなぜそこまでするのか……
「君にやってもらいたい事なんだが、単刀直入に言うと君の同級生の櫻野秀一と今井昴、彼らの校長への忠誠心を試してもらいたい。
いや…彼らの尻尾を掴むと言った方がいいかな。彼らの企みが具体的に何であるか。こちらにとってそれが害になるようであれば……………
期待しているよ……」
「…ぱい…先ぱい、殿先輩?きこえてる?」
話の途中から明良くんは自分の世界に入ってた。蜜柑の声に、はっと我に返る。
「…ちゅ〜」
「ぎゃあ〜っっ!!」
蜜柑は不思議に思って呼んでみたけど、いつものようにはぐらかされた。
「んで?3つ目は何だって?」
「み…みっつめ。あした、ウチのクラスに転入生が来んねん」
「「へ───…」」
「わーい、やっとおどろいたー!」
「いや、そこまで驚いては…」
漸く驚いたというような薄い反応をする明良くんと美咲ちゃんに、蜜柑はミッションコンプリートしたと喜ぶ。
「どんな人がくるんやろ〰︎︎〰︎︎♪いい人やといいな!たのしみたのしみ〜♪」
蜜柑が話終えるまで、あたしはずっと明良くんをジッと見つめてた。
「…A、おいで」
「…わっ!」
そしたら明良くんに手招きされて素直に側に寄ったら、明良くんの膝の上に座る形になってしまった。
「あ、明良くんっ、お、下ろしてっ!」
恥ずかしい、恥ずかしいよっ。皆が見てる中で、こんな体制なんて…
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未来(プロフ) - 感想ありがとうございます!完結までまだまだ先は長いですが精進して参りますのでよろしくお願い致します。 (9月5日 19時) (レス) id: ff0bac3a56 (このIDを非表示/違反報告)
ゆちゃ(プロフ) - 更新待ってました!これからも楽しみにしているので頑張ってください! (9月5日 8時) (レス) id: 7447c314b6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:未来 | 作成日時:2023年7月24日 10時