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“心配しないで。
何があってもAちゃんは僕が守るよ。
何にかえても………
「昨年のＺ工作員を追って、学園の生徒数名が学園外へ秘密裏に脱走した件、今年初めの花姫殿騒動、その後の日向棗、他による生徒扇動事件」
異様で異質な空気が立ち込めた室内に響く声。本当に、ここは学園なのか、それすらも分からなくなるほどだ。
「いずれのどの件においても君を含め関わったメンバーについて、こちらとしては大方の調べはついています。
そこで、今まで引き伸ばしてきた彼らへの処分について今日は君に相談があって来てもらいました」
何だ…これ
「殿内明良君」
「よく、おっしゃってる意味がわかりませんが」
「シラを切るだけ無駄だよ、殿内君」
ナル先生…？！この面子…っ
鳴海を初めとした見たことのある顔がいくつかあって、殿内の背中に冷や汗が伝う。
緊張感が普通じゃない。これが久遠寺という男…
こうやって対峙するのは初めてだった。
「待ってください。何で今更あいつをあんなとこ…っ」
「それは今後の君の
酷く冷静な瞳が不気味だった。己のアリスによって蝕まれたまま、ペルソナは黙ってこちらを睨む。
「そして今から君がこちらの質問にキチンと答えてくれるかどうかにもよる」
初校長に呼び出されて、脅しでしかない会話を繰り返されて、命がいくつあっても足りない。
聞きたくないこともたくさん聞かされて、耳を塞ぐことは許されず、質問に嘘をつくことも許されなかった。
「話すんだ、詳しく。あの日の高等部の何を……」
最近、よく夢を見る。大好きな皆が夢に出てくる。
「今後の君の
明良くんも鳴海先生も、翼くんも璃音くんも流架も…
棗も皆、苦しそうな顔をしている。
“──気をつけて。
大切な何かを失わないように…”
夢の最後にいつも聞こえるのは、クリスマスの日に言われた初等部校長の言葉だった。
「おはよー！A！……顔色悪いけど何かあったん？」
「やだ、あんたまだパジャマのまま！」
「……ぇ…あ、おはよう、皆……
えと、ね…最近あんまり良くない夢を見るんだ…」
ここ数日、悪夢に魘されてろくに眠れないあたしの目の下には大きなクマができている。
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未来(プロフ) - 感想ありがとうございます！完結までまだまだ先は長いですが精進して参りますのでよろしくお願い致します。 (9月5日 19時) (
レス) id: ff0bac3a56 (このIDを非表示/違反報告)
ゆちゃ(プロフ) - 更新待ってました！これからも楽しみにしているので頑張ってください！ (9月5日 8時) (レス) id: 7447c314b6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：未来 | 作成日時：2023年7月24日 10時
