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「何なんだろ、この4人…」


「これじゃまるで、誰かが4人に呪いでもかけたみたいな感じだな、こわ──…」




知らず知らずのうちに、皆の言葉で野田先生と岬先生の表情はどんどん暗いものになっていた。





「あ、ここにこの人の名前…」





少しだけ嫌な空気が流れた時、蜜柑が女の人の体操服に名札が着いているのを見つける。





「これって…さっきの落書きにあった名前じゃ…」


「あー分かった!この2人付き合ってんじゃないの!?
柚香(ゆずか)”と“先生”!んで、誰かの嫉妬を買ったと…」





名札には柚香と書いてあって、美咲ちゃんが大きな声を出した。





「え?この人(柚香)はナルの彼女なんじゃねえ?
ナル、ベタベタしてるし…」


「いーや、俺的にこれはナル先生の片思いとみた!で、相手はこっち(髪結ってる女)。なんとなく」


「このシミもナル先生がフラれた腹いせで4人の写真にイタズラしたんじゃないのー?」


「ににょっ?!」


「そりゃ、またヒマ人な…」


「じゃーこの写真は「ナル先生、ヒマ人&小さい男疑惑」路線が一番濃厚っちゅーことで…」


「え、」


「チビらが怖がるし、オカルト路線はナシナシ!」


「にょにょ?!」


「お前ら…」


「……、」





皆が好き勝手言って盛り上がっているけど。





「…で、本当の所は一体どうなの?のだっち。
この4人、何者?」


「ぎくり」


「のだっち、一緒に写真うつってんじゃーん。結ってる女の子と4人で」





旅、家出と書かれた風呂敷を肩にかけて逃げようとしている野田先生を捕まえた翼くん。





「しらばっくれんなよ。女の子達の方はともかく、先生の方は知ってんだろ?」


「えっと…その…」





野田先生はちらっと写真を見ると、すぐに視線を外して小さい声で呟いた。


白衣を着ていた先生っぽい人の話みたい。





「……その方は昔、特力のクラスの担当教師だった方で」



「昔?今はいないの?」



「そーいえば…昔、特力に無効化のアリスをもつ先生がいたってきいたような…」



「え…無効化…!?」





先生の代わりに、考え込みながら問いに答えていく明良くん。皆も“無効化”という言葉に反応して耳を傾ける。





「や…よくは知らないんだけど…
その人、教職やめたか何か(?)で、もう学園にはいないんですよね、野田先生」



「え…あぁ…」



「蜜柑と同じ無効化だな」



「……」




野田先生は本当の事を話してくれた。

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未来(プロフ) - てあさん» 嬉しいお言葉、ご愛読いただきありがとうございます。  (2023年3月24日 22時) (レス) id: ff0bac3a56 (このIDを非表示/違反報告)
てあ(プロフ) - すごく面白くて大好きです。 (2023年3月24日 3時) (レス) @page50 id: 0608e9eaca (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:未来 | 作成日時:2023年1月11日 19時

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