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美咲ちゃんの言葉に耳を傾けるものの蛍は興味が無いみたい。





「でも、これだけ聞くと気味悪くて得体知れないけど、何故か中等部女子の間では花姫の立場に憧れてる子多いよなー。ステイタスとかいって、」


「そりゃ花姫に選ばれたら、いろんな特別待遇(・・・・)が受けられるからだろ」





招待状をあっさりと捨てた蛍。でも特別待遇という言葉で拾い直したけど。





「でも、あたしはやっぱ嫌だな。不気味な噂多すぎなんだよ花園会。てか中等部校長が、年齢や出身の話もそうだけど。

ホラ、お気に入りの女の子を閉じ込めるとかいう例の噂あったじゃん」



「ああ」



「“秘密の花園”どころか、“伏魔殿”って感じじゃん」



「───…っ」





中等部校長の不気味な噂…?聞いたことないけど、そんなのあるの?あれ、いま、棗くん、反応した?





「蛍──、そんな怖いとこ行ったらあかんよ──…
ハーレム行ったら愛人にされてまうでー?!」



「今現在、花園会(サロン)花姫(メンバー)にはどんな人達がいるか分かりますか?」





蜜柑が泣きそうな顔をして蛍を止めるものの、蛍は無視して美咲ちゃんに問い掛ける。


美咲ちゃんは剥いていた蜜柑を丸飲みして少し考える。





「あたし、花園会には興味ないからなー。知ってる限りでは、花姫は10〜20人くらい居るって話だったけど。
高等部の技術系総代表の人とかそうだったような…」


「学園内の女子、有名所はほとんどいたんじゃねえ?プリンシバルの女子とか」


「ほら、あんたらの好きなユーリ先輩も確かそうだった」


「「「えっ、ユーリ先輩?!」」」





百合先輩の名前を出した途端に蛍やスミレちゃん、野乃子ちゃんは目を輝かせる。





「何しろ、あのド派手校長が、バックについてるサロンだから、やることなすことゴージャスで雅(?)でバカバカらしくて」





春は遊覧船に乗ってお花見の会etc…夏は七夕会IN避暑地etc…秋にはお月見、紅葉の宴etc…


そんな事を話す美咲ちゃんに、スミレとアンナちゃんと野乃子ちゃんは羨ましそうに手を合わせながら妄想している。





「校内女子の有名・人気者が集まってくるとくりゃ、一般女子は目の色変えて、サロンの新年会抽選玉を狙うっつーか」



「サロンの“新年会抽選玉”?」



「あ、言ってなかったか。毎年一年に一度、新年会の時だけ、一般女子生徒の中から、中等部校長が気まぐれで隠した“抽選玉”を当てた子をサロンに招待してんだよ」

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未来(プロフ) - てあさん» 嬉しいお言葉、ご愛読いただきありがとうございます。  (2023年3月24日 22時) (レス) id: ff0bac3a56 (このIDを非表示/違反報告)
てあ(プロフ) - すごく面白くて大好きです。 (2023年3月24日 3時) (レス) @page50 id: 0608e9eaca (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:未来 | 作成日時:2023年1月11日 19時

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