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「よくいう…あいつあのネタで何人、女こましたよ…」
「あの頃の殿に、ハライセでよく俺達いじめられてたよな…」
「お前らだけな」
心配そうに寄り添ってくれるA達に、切なげに当時を語る殿内へ、ジト目を向けている翼とメガネ。美咲は呆れた表情だ。
「今井っ、まて!」
「あ。
岬先生、鳴海先生はいつからこの学園に入ったの?」
「え……さあ、知らん」
「あ──ナル先生と岬先生の初等部の頃の写真見っけ」
「え、」
「お──ちっせー」
今だに蛍を追いかける岬はいきなり振られたが、今はそれどころではないようだ。翼がそう叫べば、途端に蛍の目が光った。
「おい!何で特力にそんな頃の写真まで!それ、今井に見せるな──!!」
「うっそぴょ──ん、そん写真はアリスありまへん」
「ってことは、ナル先生も岬先生も初等部からいたってことか」
「まあ2人共、分かりやすいアリスだしな」
「探せばその頃の写真でてきたりして」
生徒に弄りに弄られて岬は土いじりをしだした。それを見兼ねた野田が庇うように注意を促す。
「こらこら、皆さん。あまり岬先生をいじってはいけませんよ…もうそろそろ、掃除に戻らないと、今日中に終わりませんよ?」
「あ、のだっちー。
のだっちはいつ頃、この学園に来たの?」
服をくいくいと引っ張る蜜柑。
「入学した年ですか?」
「タイムスリップのアリスって微妙だよなー…
学園にみつかりやすいか否か。
しかも、のだっちの昔の写真どれも今と変わらないから年齢読めねえ…」
「入学した頃…ん──…覚えてないですねー……」
「は?何とぼけてんの?」
いつも通りの糸目で首を傾げる野田。翼が突っ込むが、彼は特に気にした様子もなく言った。
「いえ、本当に。実は僕、ある日気づいたら、いつの間にかアリス学園にいたと言うか…学生の頃、記憶喪失になっちゃったみたいなんですよね。
本当のとこ実は僕、過去か未来から来た漂流者で記憶をなくして現在にとどまってるのかなーとか思ったり…」
ピシリと皆が固まった。そして野田を呆然と眺める。
「……なーんて。勿論冗談ですよ?
皆さんが岬先生を揶揄うから、ちょっとしっぺ返しをと思って……フフ…
あれ?どうしたんですか、皆さん。岬先生までそんな顔なさって」
なんか微妙に納得した岬達に野田は戸惑いを見せた。
野田の紛らわしい冗談で特力の大掃除はより遅々として進まないのであった。
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未来(プロフ) - てあさん» 嬉しいお言葉、ご愛読いただきありがとうございます。 (2023年3月24日 22時) (レス) id: ff0bac3a56 (このIDを非表示/違反報告)
てあ(プロフ) - すごく面白くて大好きです。 (2023年3月24日 3時) (レス) @page50 id: 0608e9eaca (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:未来 | 作成日時:2023年1月11日 19時