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「話戻すけど、ルカぴょんは何歳で学園に来たわけ?」


「え、おれは別に…」





美咲に急に話を振られてしっかりと掃除の手伝いをしていた流架は、戸惑いがちに足を止めた。





「そーいやルカぴょんて、あの日向棗(くそがき)と一緒に入学してきたんじゃなかったっけ?」


「あーそうだったかも。棗が入学してきた時は結構話題になったし…確かアレ2年前くらいだよな」


「てことは、ルカぴょん今10歳くらいだから、8歳の頃かー、ってかその時だろ?Aがさあ…」


「「あー…」」


「…っ、ちょ、」





美咲が思い出すように言うと、翼と殿内が思い出した様に続けた。





「お前ら入って来た当初、Aと喧嘩したよな」


「そうそう、それで俺らがAの相談相手に…っ!?」





余計な事を言いそうになった翼の手を抓った。これ以上昔を掘り返さないでほしい。


それから、流架から話を触れられたくないという空気を感じ取ったAは話題を変える事にした。





「蜜柑の“無効化”のアリスって、普通に暮らしていたら見つかりにくいアリスなのに、よく鳴海先生は見つけることできたね」





ずっと思っていた事を言うと、蜜柑が首を傾げた。翼は相槌を打つとAに目を向けた。





「あー確かに。それにAの“巻き戻し”や“音”も見つかりにくいよな。そう考えたら8歳と10歳で学園に入るなんて早い方じゃねえ?」


「えっ?!」


「殿なんて中学生になってからの入学だったよな。
みつかりにくいアリスだし」


「俺、ふつーに中2くらいまで、自分がアリス持ちって知らなかったもんなー」





第三者がいないと発揮しないアリスの発見は学園側からしてみれば、非常に難しいのだ。 ちなみに、蜜柑と対のアリスを持つ彼は。





「当時付き合ってた彼女に連れられて行ったTVの番組観覧で、たまたまクジで番組のアリス占い師のコーナーに飛び入り参加したんだよ。


そしたら、その占い師のアリスが増幅されちゃってな。あん時アリスだって事が公衆の面前で分かって、あれよあれよという間に学園(ここ)に連れてかれて、今まで当たり前にあった俺の世界全部、一切きり離されて。


入学当初は学園(ここ)にも慣れないし、学園の理不尽さに納得いかないやらで、結構荒れたりもしたけどな………」



「明良くん……」



「ま、今の俺にはお前らっていう仲間もいるし、今となっては遠い過去の話だよ。バーカ、そんな顔すんなって」

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未来(プロフ) - てあさん» 嬉しいお言葉、ご愛読いただきありがとうございます。  (2023年3月24日 22時) (レス) id: ff0bac3a56 (このIDを非表示/違反報告)
てあ(プロフ) - すごく面白くて大好きです。 (2023年3月24日 3時) (レス) @page50 id: 0608e9eaca (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:未来 | 作成日時:2023年1月11日 19時

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