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「返事するんだ」
名前を何度も呼ぶ男の人の声に棗くんは冷や汗を流している。暫く静かにすると男の人の足音は去っていった。
張り詰めていた空気が幾分か穏やかになった。
ぶはーっと息を吐き出す蜜柑ちゃん。
狭い所に追いやられていたため、ほっと息を吐きながらその場に座り込むあたし。
棗くんも地に座り込み、息を整えている。その間、どういう事だと蜜柑ちゃんは協議するが。
「無視かコラー！」
完全に無視して此方を見もしない棗くんに激怒する蜜柑ちゃん。どうしたらいいか分からなくてオドオドしてたけど、２人に声をかけた。
「蜜柑ちゃんは落ち着いてっ？
なつ…日向くんは、その、だいじょうぶ……？」
「お前には関係ない」
「あ…っ」
「なんや、あいつ…相変わらず感じ悪っ！」
「あはは…あたしたちも教室行かなきゃね」
言い放った棗くんは立ち上がって、この場から去った。困ったように笑うとあたしも立ち上がって、制服の土を払った。
蜜柑ちゃんの前に行き、手を取って立ち上がらせた。
あたし達は手を繋いだまま能力別クラスへと向かった。
「…蛍ちゃん達、何で此処にいるの？」
「この
先輩が出来たから紹介したいって言われたの」
蜜柑ちゃんにとって初めて出来た先輩だったから周りに自慢したかったみたい。この前の歓迎会は午後まで盛り上がって出来なかったんだって。
能力別クラスの授業が終わって午後の自由行動。
お馴染みの初等部メンバーが加わって、北の森にて森のお茶会です。
「Aも大変ね。こんなばかと同じクラスなんて」
「え、うーん、」
蛍ちゃんの言葉には曖昧に答えた。確かに蜜柑ちゃんはちょっとうるさい時あるけど面白いから好き。蛍ちゃんはサバサバしてて話しやすいから好き。
「…あたし、蜜柑ちゃんも蛍ちゃんも好きだな、」
「あたしも、Aが好きよ。だから、写真撮らせて？」
「…え、あ、うん？」
良く分からない事を答えたのに笑ってくれた。あと、蛍ちゃんって本当、不思議な子だな。蛍ちゃんと話してる時、蜜柑ちゃんは翼くんとクラスについて話してた。
「学級崩壊ねぇ…ま、
「あ…あの…っ、先輩」
「ん？何固まってんだ？お前ら」
クッキーを咥えながら、何でもないように喋っている翼くんだけど、蜜柑ちゃん達の表情は尋常ではなかった。
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未来(プロフ) - 唐瓜さん» 嬉しいお言葉ありがとうございます！私事ですが、更新が不定期になります。申し訳なく無いですが、これからもどうぞよろしくお願い致します。応援の言葉を糧に頑張ってまいります！ (2020年6月6日 13時) (
レス) id: ff0bac3a56 (このIDを非表示/違反報告)
唐瓜(プロフ) - 面白くて大好きになりました！！これからも応援しています (2020年5月27日 23時) (レス) id: 3816d577a0 (このIDを非表示/違反報告)
未来(プロフ) - はるかさん» 楽しんでいただけているようで嬉しいです。これからも何卒、気長にお付き合いください^ ^ (2020年5月6日 14時) (レス) id: ff0bac3a56 (このIDを非表示/違反報告)
はるか(プロフ) - 話読むごとに学園アリスのストーリー思い出して楽しませてもらいました…！ (2020年5月6日 1時) (レス) id: 711d6ac2b7 (このIDを非表示/違反報告)
未来(プロフ) - はるかさん» 応援ありがとうございます！これからどんどん更新していくので宜しくお願い致します。 (2020年4月24日 14時) (レス) id: ff0bac3a56 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：未来 | 作成日時：2020年4月24日 1時
