05・能力別クラス・ドッヂボール編 ページ6
今日は週に１回の土曜日に行われる初等部・中等部合同授業の日。
あたしのアリスはやっぱり特殊だったみたいで特別能力系になった。今、同じ能力系である蜜柑ちゃんと教室に向かっていた。
「ウチなー、初めは能力別クラスのこと、みそっかす系って思ってたんよー」
あたしはそれを聞いて苦笑した。そのネーミングセンスもだけど、蜜柑ちゃんが特力系を勝手にそう呼んでいたのだから。
一体どんなクラスだと思われていたのだろうか。
特別能力系クラスこそが一番いいクラスだと思っているあたしにとっては疑問でしかなかった。
「でも、特力って良いクラス、でしょ？」
「もちろんや！」
あたしと蜜柑ちゃんは笑い合う。一昨日に急遽、あたしの歓迎会を皆が開いてくれた。蜜柑ちゃんの時もやったみたい。
また特力の皆に会えた事、同じクラスだった事がとても嬉しかった。
あ。ここからは余談で。
能力別クラスについて説明するね。
委員長は学園に多く主に一般的に知られている超能力が当てはまる『潜在能力系』
蛍ちゃんや野々子ちゃん、アンナちゃんは何かを創作・研究をする『技術系』
流架くんやスミレちゃんは、フェロモンや体質に大きく関係する『体質系』
あたし達は上記三つのクラスに当てはまらない人達が割り当てられる『特別能力系』
棗くんと璃音くんは種類問わず学園側が危険と判断した人達が集まる『危険能力系』
秘密主義というか、あまり内情を明かそうとしない謎なクラスで。
クラスの性格は担当教諭に寄るものがあったりするものだけど、このクラスはその傾向が特に顕著でね…
「…Aちゃん？？どうしたん？？」
「…え？あっ、」
鳴海先生から聞いた危力系の事を思い出していたあたしは声を掛けられるまで、自分の足が立ち止まっていた事に気づかなかった。
「なっ、つめくん？！」
歩き出した時に、道の角から息を切らした棗くんが前方から現れた。あたし達が驚いた表情の中、聞こえてきたのは。
「そこにいるのか……」
誰のものかも分からない声に過敏に反応した。ドンッとあたしを建物の影に押し付けて叫びそうな蜜柑ちゃんの口を塞いで物陰に隠れた。棗くんは低い声で告げた。
「喋るな。少しでも騒いだら…殺す」
次第に近づいて来る足音に棗くんの体は強張った。
｢いるなら大人しく返事するんだ｣と、冷たい声がする。だれ…？棗くんを呼ぶのは誰なの？
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未来(プロフ) - 唐瓜さん» 嬉しいお言葉ありがとうございます！私事ですが、更新が不定期になります。申し訳なく無いですが、これからもどうぞよろしくお願い致します。応援の言葉を糧に頑張ってまいります！ (2020年6月6日 13時) (
レス) id: ff0bac3a56 (このIDを非表示/違反報告)
唐瓜(プロフ) - 面白くて大好きになりました！！これからも応援しています (2020年5月27日 23時) (レス) id: 3816d577a0 (このIDを非表示/違反報告)
未来(プロフ) - はるかさん» 楽しんでいただけているようで嬉しいです。これからも何卒、気長にお付き合いください^ ^ (2020年5月6日 14時) (レス) id: ff0bac3a56 (このIDを非表示/違反報告)
はるか(プロフ) - 話読むごとに学園アリスのストーリー思い出して楽しませてもらいました…！ (2020年5月6日 1時) (レス) id: 711d6ac2b7 (このIDを非表示/違反報告)
未来(プロフ) - はるかさん» 応援ありがとうございます！これからどんどん更新していくので宜しくお願い致します。 (2020年4月24日 14時) (レス) id: ff0bac3a56 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：未来 | 作成日時：2020年4月24日 1時
