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教室とトイレが離れてて少しだけ嫌い。あたしがトイレから戻ってくると教室はいつもより騒がしかった。
「特力系なんかさして取り柄もない不人気No.１クラスだよ。ま、変人･落ちこぼれの寄せ集めクラスだし当然の結果だがな」
「あ！！お前あん時のイヤミワカメ───頭っ！！と、セクハラ男っ！」
ワカメって単語でスミレちゃんの事かなって思ったけど多分違うと思う。スミレちゃんはあたしのクラスの事を悪く言わないから。
初等部の教室の入り口に佇んでいたのは中等部生の２人組だ。何で中等部生が初等部にいるのだろうか。
「…あ〜、思い出した。
あんたらこの間の蜜柑に絡んでた奴らか」
「先輩に向かって“お前”と“あんた”とは何だ」
年下をなぶる人に素直に敬意を現せてくれる人がどこにいるっていうの。先輩と呼んでほしいなら、それ相応の態度を取って欲しい。
「……そんなに先輩って言ってほしいならさー、
それ相応の態度と実力をとれよな。出来るもんなら」
「んだと…？おい璃音。
生意気なその態度もいい加減に…」
喧嘩が起きそうな一触即発の中で、誰にも気づかれないようにそっと中に入る。棗くんが足でお皿を落としたのが見えた。
カランカラン…と転がったお皿の音がやけに響いた。
何故だか無償に悲しくなった。
棗くんは中等部生を冷淡な白い目で見ていた。
「棗…いたのかこいつ…。…フンッ。ああ、忘れるとこだった。不人気どころか、特力系の下には文化祭にエントリーすらしてもらえない“危険能力”クラスがあったん
だっけ。ハハハ…パートナー同士で笑えるぜ」
吐き捨てるように言った言葉に、肩がぴくりと動いた。先輩の言葉は分からない単語が多いけど明らかに棗くん達を馬鹿にしてるものだった。
「政府の要人やらいろんな方々が見にくる大事な学園祭だからな。“くさいものにはフタをする”。
棗くんや周囲の空気がピリピリと変わっていった。
棗くんを取り巻く人達は２人を睨んでいてそれに気づかない先輩達は言葉を吐き続けた。
「ごちゃごちゃうるっせーな」
ワカメ頭の先輩に空コップが投げられた。
投げたのは璃音くんで先輩は冷や汗を流した。
「っ…ヘッ。
制御装置が怖くてアリス使えねーってわけか」
「あ？なめんなよ」
見知らぬ人達なのに怒りが湧いてきた。
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未来(プロフ) - 唐瓜さん» 嬉しいお言葉ありがとうございます！私事ですが、更新が不定期になります。申し訳なく無いですが、これからもどうぞよろしくお願い致します。応援の言葉を糧に頑張ってまいります！ (2020年6月6日 13時) (
レス) id: ff0bac3a56 (このIDを非表示/違反報告)
唐瓜(プロフ) - 面白くて大好きになりました！！これからも応援しています (2020年5月27日 23時) (レス) id: 3816d577a0 (このIDを非表示/違反報告)
未来(プロフ) - はるかさん» 楽しんでいただけているようで嬉しいです。これからも何卒、気長にお付き合いください^ ^ (2020年5月6日 14時) (レス) id: ff0bac3a56 (このIDを非表示/違反報告)
はるか(プロフ) - 話読むごとに学園アリスのストーリー思い出して楽しませてもらいました…！ (2020年5月6日 1時) (レス) id: 711d6ac2b7 (このIDを非表示/違反報告)
未来(プロフ) - はるかさん» 応援ありがとうございます！これからどんどん更新していくので宜しくお願い致します。 (2020年4月24日 14時) (レス) id: ff0bac3a56 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：未来 | 作成日時：2020年4月24日 1時
