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「じゃあ、おやすみなさい。流架くん」
「…おやすみ」
流架くんと部屋で別れて、あたしは自室へ歩いていく。その途中でドォンッ！と大きな爆発音が聞こえてきて、一瞬自分の耳を疑った。
「正門側…っ？蜜柑が、危ないっ」
あたしは急いで自分の部屋に向かい、部屋の窓を開けて近くの木に飛び降りる。この時ばかりは自身の身体能力が良い事によかったって思えた。
嫌な予感がした。正門の方へ走り、正門が見える距離になった時に煙の間から影が見えた。
「蜜柑！…鳴海先生っ！？」
「Aちゃん、どうして此処に…」
「そんな事、今関係ない！早く手当てしないと…っ」
そこで目にしたものは怪我を負って血だらけの鳴海先生と涙目で先生を支える蜜柑の姿だった。
「いった──っっ!!いたい、いたいた…」
あの後直ぐに岬先生を呼んで、今は学園の敷地内にある鳴海先生の家で治療をしてもらっている。
「当り前だ、肉が裂けてんだぞ。あとやけど。痛くないわけがない。動脈逸れてたからよかったもんを。
…たく。お前がこの件をもみ消したい気持ちは分かるが限度ってもんを考えろ。今、警備班がパニック状態だぞ。またムチ豆勝手にもっていきやがって…」
文句を言っている岬先生はご立腹だった。
その性か、包帯の巻き方に愛がないらしい(鳴海先生談)
「そのキズ、後でちゃんと病院行けよ。
俺の薬草だけじゃ治らんぞ」
バタン…と扉を閉めた岬先生と治療が終わるまで廊下で待っていたあたしは目が合ってお礼を言った。
「…鳴海の身勝手さには慣れている」
「そう、ですか…先生、おやすみなさい」
おやすみ、と岬先生は家へ帰って行き、あたしは先生の部屋に入った。
「いろんな事あって疲れたでしょ。
２人とも今日は
明日、寮まで送るよ」
先生は心があったまるよ♡なんて言いながらあたし達にホットミルクを渡してくれた。
あたしは寮に帰ろうと思ってたけど、今更帰っても鍵は開いてないだろうし、タカハシさんからお叱りを受けると思い甘える事にした。
浮かない顔をしている蜜柑に先生は声をかけた。
「…蜜柑ちゃん？」
「…なぁ先生」
「ん？」
「何でウチの手紙、燃やしたの？
何でウチは、“学園に目をつけられてる”の？」
蜜柑は下に少し俯きながら聞いた。けれど先生は蜜柑の問いかけに答える事は出来なかった。
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未来(プロフ) - 唐瓜さん» 嬉しいお言葉ありがとうございます！私事ですが、更新が不定期になります。申し訳なく無いですが、これからもどうぞよろしくお願い致します。応援の言葉を糧に頑張ってまいります！ (2020年6月6日 13時) (
レス) id: ff0bac3a56 (このIDを非表示/違反報告)
唐瓜(プロフ) - 面白くて大好きになりました！！これからも応援しています (2020年5月27日 23時) (レス) id: 3816d577a0 (このIDを非表示/違反報告)
未来(プロフ) - はるかさん» 楽しんでいただけているようで嬉しいです。これからも何卒、気長にお付き合いください^ ^ (2020年5月6日 14時) (レス) id: ff0bac3a56 (このIDを非表示/違反報告)
はるか(プロフ) - 話読むごとに学園アリスのストーリー思い出して楽しませてもらいました…！ (2020年5月6日 1時) (レス) id: 711d6ac2b7 (このIDを非表示/違反報告)
未来(プロフ) - はるかさん» 応援ありがとうございます！これからどんどん更新していくので宜しくお願い致します。 (2020年4月24日 14時) (レス) id: ff0bac3a56 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：未来 | 作成日時：2020年4月24日 1時
