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「You don't say that you can do
something if you really can't.」
「……ごめん」
「I can't figure out what our behavior.」
目に涙を溜めながら鳴海先生に向かって言った。
先生は苦しそうな表情で俯いている。
「…俺もAに同意見だね」
「…璃音くんっ」
開きっぱなしの扉に寄り掛かりながら視線だけを此方に向けて立っている璃音くんがいた。突然の登場にあたしも先生も驚いた。
…教室までは一緒だったけど、今までいなかったのに。いつの間に来てたのだろうか。
「おいナル…受け取るならちゃんと届けてあげなよって前から言ってんじゃん。思いがこもってんだぞ、手紙」
「え…？」
「は、はは……」
先生は小さな笑いを溢す。それはどこか、嘲笑のように聞こえた。璃音くんは此方に歩いてくる。
「“本当に出来ないならしないでよ”
“何をしたいのか分からない”、か。…ごめんな、ナル」
…璃音くん？
何故、璃音くんが先生に謝るのだろうか。
「ナルの事情も……いい気はしないけど、学園の事情もあるからな。それなのに、ちゃんと届けてあげなって…ちょっと無責任だった。だから、ごめん」
「璃音くん…」
「蜜柑の事も、ちゃんと強く…止めるべきだったかな」
小さくため息を吐いた後に少しだけ口角を上げた。
俯いて独り言のように話す璃音くん。
先生は未だに璃音くんを見つめてて、あたし達の間には沈黙が続いた。暫くすると、璃音くんが急に顔を上げたのでまた少し驚いた。
「でもナルも…」
先程とは違った、いたずらな笑みを浮かべる璃音くん。
「────事情があったとはいっても、蜜柑を泣かしたからね。Aも泣きそう顔だし。
こんな事を目の前で話されて涙が出る人はいない。
先生は、ははは…といった空笑いしかなかった。
ニヤリと笑った璃音くんだったが、
蜜柑の去っていった方向を見つめて言った。
「…俺もナルも、反省…しなきゃ」
「……そうだね」
「んじゃ、俺も帰るね。A、一緒に行こう」
「あ、うんっ……失礼します」
蜜柑はさぞ落ち込んでいるだろう。
短く告げて、寮に帰ろうと踵を返した璃音くんに続いてあたしもその場を後にした。
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未来(プロフ) - 唐瓜さん» 嬉しいお言葉ありがとうございます！私事ですが、更新が不定期になります。申し訳なく無いですが、これからもどうぞよろしくお願い致します。応援の言葉を糧に頑張ってまいります！ (2020年6月6日 13時) (
レス) id: ff0bac3a56 (このIDを非表示/違反報告)
唐瓜(プロフ) - 面白くて大好きになりました！！これからも応援しています (2020年5月27日 23時) (レス) id: 3816d577a0 (このIDを非表示/違反報告)
未来(プロフ) - はるかさん» 楽しんでいただけているようで嬉しいです。これからも何卒、気長にお付き合いください^ ^ (2020年5月6日 14時) (レス) id: ff0bac3a56 (このIDを非表示/違反報告)
はるか(プロフ) - 話読むごとに学園アリスのストーリー思い出して楽しませてもらいました…！ (2020年5月6日 1時) (レス) id: 711d6ac2b7 (このIDを非表示/違反報告)
未来(プロフ) - はるかさん» 応援ありがとうございます！これからどんどん更新していくので宜しくお願い致します。 (2020年4月24日 14時) (レス) id: ff0bac3a56 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：未来 | 作成日時：2020年4月24日 1時
