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「ここで待ってて、すぐ戻ってくるよ」
鳴海先生にそう言われて大きな部屋に案内された。側にあったソファに座った。
フカフカしてる。なんだか気持ち良くて眠くなってきてウトウトし始めたその時。
──パリンッ！！！
「……え、あ、」
部屋の大きな窓が割れた。
「……うおっ、可愛い女の子じゃーん、ラッキー」
窓から入って来たのは男の子。銀色の髪を靡かせて此方を見てニヤリと笑った男の子に鳥肌が立った。
こっちくんな。
そう願っても男の子との距離は縮まる一方で。あたしは身の危険を感じてギュッと自分の体を握りしめた。
「ん？もしかして警戒してる？大丈夫だよー
俺こう見えて結構、手は早い方だから」
「……ぜ、全然大丈夫じゃ、ないじゃんっ」
言葉を交わしたら負けな気がしたけど交わさなかったらもっと大変な事が起こる気がした。
「まじ、可愛いな、お前」
ほら。
後ろにはソファー、前には大きくなった男の子の顔。
「ねえ、キスしても良い？」
そう言って近づく男の子の顔を払いのけようとした時、再び窓が割れた。ガチャンッって音がした方を見たら、黒い髪の男の子が入ってきた。
…ああ、あの髪、あの瞳。覚えてる。
ずっと忘れられなかった男の子。
「おいおい、邪魔すんなよー
いま良いところなんだからよ、棗」
そう言って棗くんを睨み、再びあたしの方を向いた銀髪さん。
「…な、棗くん、助けてっ、」
あたしの事なんか覚えてないだろうけど、でも、勇気を出して助けを求めた。もしかしたらって事あるかもしれないから。
「え…棗の知り合い？」
「…知らねー。覚えてねーよ。そんな女」
あたしの希望は儚くもあっさりと打ち砕かれた。棗くんは此方をチラリとだけ見て、片方のソファーに座る。
「ふーん。棗の女じゃねーって事は、
まだ手ついてないだろ。んじゃ、いただきます」
ガブリ、そんな効果音と共に男の子の唇が、あたしの唇と重なってしまうのかな、そんな事を思った。
「何やっとんのやーっ！！」
けど、そうはならなかった。
「えっ、ちょっ、何してんのって、Aちゃん！？」
扉の方に視線を向けると、鳴海先生と見知らぬ女の子がいた。
「璃音！早よその女の子の上から降りろ──！」
「えー。じゃあ蜜柑が相手して？」
凄い勢いで怒鳴り始めた女の子に全く動じずにあたしの元から離れない男の子。
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未来(プロフ) - 唐瓜さん» 嬉しいお言葉ありがとうございます！私事ですが、更新が不定期になります。申し訳なく無いですが、これからもどうぞよろしくお願い致します。応援の言葉を糧に頑張ってまいります！ (2020年6月6日 13時) (
レス) id: ff0bac3a56 (このIDを非表示/違反報告)
唐瓜(プロフ) - 面白くて大好きになりました！！これからも応援しています (2020年5月27日 23時) (レス) id: 3816d577a0 (このIDを非表示/違反報告)
未来(プロフ) - はるかさん» 楽しんでいただけているようで嬉しいです。これからも何卒、気長にお付き合いください^ ^ (2020年5月6日 14時) (レス) id: ff0bac3a56 (このIDを非表示/違反報告)
はるか(プロフ) - 話読むごとに学園アリスのストーリー思い出して楽しませてもらいました…！ (2020年5月6日 1時) (レス) id: 711d6ac2b7 (このIDを非表示/違反報告)
未来(プロフ) - はるかさん» 応援ありがとうございます！これからどんどん更新していくので宜しくお願い致します。 (2020年4月24日 14時) (レス) id: ff0bac3a56 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：未来 | 作成日時：2020年4月24日 1時
