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「ちぇッ！引き分けかぁ」
「負けてねーし、下僕はナシだなー」
「勝ってもないけどね？」
なんだかんだ盛り上がっている蜜柑達を尻目に、此方はキツネ目君と心読み君、璃音で話していた。
「お前、ホントに９歳？」
心読み君は応じてこない。おい。無視したぞ、こいつ…
「まぁいいや。次の勝負で下僕にしてやるよ」
「じゃ、その時は２人が負けたら俺の下僕な」
「何、璃音？王様プレイ希望なの？」
「違う」
心読み君ってこんな奴だっけ。
璃音には手に負えない心読み君をキツネ目君に任せて、乾いた喉を潤すために水飲み場へ向かった。
「あ、棗。ここにいたのか」
「璃音…」
「さっきさ、そこでAがりんごみたいに顔赤くしてたけど何か知ってる？」
「…知らね」
「ふーん…可愛かっただろ？」
「…………」
────こりゃ、何かあったな。
カマかけたけどしてやられたなーA
ジト目で見られた璃音は少なからず棗に嫉んだが、自分にもまたチャンスがくるというよりチャンスを来させると心の中で決めたのだった。
「そーいやお前、蜜柑のパンツの中見たんだって？」
「…うっせ、」
「あれか…？俺が任務でいなかった時だろ」
「…てめーこそ、…」
「俺“こそ”何だよ…？もしかして棗、
Aの胸揉んだ俺に嫉妬した？」
「…璃音。燃やされてーのか？」
「マジになんなってー」
次の瞬間、璃音の明るかった声が冷たく響く。
「……おい、いるんだろ」
「…よく解ったな…」
表情を欠いたような声が２人の名を呼んだ。高くもなく低くもない、抑揚のない声である。
けれど、棗は肩を跳ねさせた。
それが誰のものなのか、分かってしまっているから。
璃音の後ろ、木の影からペルソナが現れた。
「あんたの殺気、だだ漏れなんだよっ」
「フン…まぁいい。急な任務が入って、
お前達を探していた。来なさい棗、璃音」
仮面に隠れる目からニヤリと意地の悪い笑みを浮かべている気がした。怯えてなんていられない。
「この間のようにこっちの手をこれ以上煩わせはしないだろうね…？棗……」
「っ…」
先を歩く闇色の背中を追いかける。
闇色の背中を追いかける後ろ姿は、
まるで闇に呑まれていくように見えた。
────少しは、陽の光が浴びれると思ったけど。
結局、俺はまた闇の中に逆戻り。
ただ、Aの赤い髪が忘れられなかった…
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未来(プロフ) - 唐瓜さん» 嬉しいお言葉ありがとうございます！私事ですが、更新が不定期になります。申し訳なく無いですが、これからもどうぞよろしくお願い致します。応援の言葉を糧に頑張ってまいります！ (2020年6月6日 13時) (
レス) id: ff0bac3a56 (このIDを非表示/違反報告)
唐瓜(プロフ) - 面白くて大好きになりました！！これからも応援しています (2020年5月27日 23時) (レス) id: 3816d577a0 (このIDを非表示/違反報告)
未来(プロフ) - はるかさん» 楽しんでいただけているようで嬉しいです。これからも何卒、気長にお付き合いください^ ^ (2020年5月6日 14時) (レス) id: ff0bac3a56 (このIDを非表示/違反報告)
はるか(プロフ) - 話読むごとに学園アリスのストーリー思い出して楽しませてもらいました…！ (2020年5月6日 1時) (レス) id: 711d6ac2b7 (このIDを非表示/違反報告)
未来(プロフ) - はるかさん» 応援ありがとうございます！これからどんどん更新していくので宜しくお願い致します。 (2020年4月24日 14時) (レス) id: ff0bac3a56 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：未来 | 作成日時：2020年4月24日 1時
