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ちょうど同じタイミングで、暑いからとタマヘルを外した蛍ちゃん。
ドカッ…めり…ポロッ…全ての効果音が聞こえた。
一瞬にして、その場の空気が凍り付いた。
「…っ」
「………っ！？」
跳ね返ったボールが蛍ちゃんの顔に直撃してしまった。
しーん…と長い長い沈黙が続いた。
蜜柑ちゃんと委員長は声にならない声を上げ、璃音くん
は恐怖で顔を引き攣らせる。あたしは全身から血の気が引いた。
怪我人は棄権ということでゲームは再開。あたしは外野へと移動した蛍ちゃんの隣でアリスを使った。
「蛍ちゃん、ごめんなさいっ…！
あたしが蜜柑ちゃんを挑発したから…」
「…いいわよ、泣きそうな顔しないで。あんた達のせいじゃないってことくらい、分かってるから」
顔の腫れはアリスで治った。
けれど、まだ少し痛みがあるらしい。
あたしはタオルを冷やして蛍ちゃんに渡した。
「ありがとう、A。それより、アリスを使っている奴はあたしが何とかしといてあげるから、あのバカの事はよろしくね」
コート内で蜜柑ちゃんが涙を流しながら、此方を眺めている。一目瞭然で“怪我は自分のせい”と落ち込んでいると分かった。
蛍ちゃんに分かったと伝え、蜜柑ちゃんの所へ行った。
「泣かないで、蜜柑ちゃん…」
「だって…ウチのせいで…蛍が…」
「アリスさえなかったら蛍ちゃんには当たらなかった…あたしも怒りで、我を忘れて…っ…後悔、してる…っ」
「もう気にすんなって。
お前らのせいじゃないって、元気出せよー」
「Aちゃん…璃音……」
すっかり意気消沈している蜜柑を見てため息をついた。こんな状態でこの勝負、勝てるのだろうか。
チラリと流架を見れば、彼もまた心配そうな表情。
ふと目が合い、璃音が肩を竦めてみせると彼はおもむろに蜜柑に近づいていった。きっと励ますのだろう。
璃音は先程それに失敗しているため、流架に任せて自分は相手チームに目をやる。棗以外に数十名、と。
此方はA、蜜柑、流架、委員長、璃音の５人。
数では圧倒的に不利な状況。
何だかんだでアウトにならずに残っている璃音であるがこれから先もそうであるという自信はどこにもない。
はぁ…と２度目のため息ついた時に名前を呼ばれた。
「なぁ、璃音っ！」
「…何？」
くるっと首だけを振り返れば、浮遊術のアリスの持ち主のキツネ目君(本名不詳)と、読心術のアリスの持ち主の心読み君(右に同じ)がいた。
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未来(プロフ) - 唐瓜さん» 嬉しいお言葉ありがとうございます！私事ですが、更新が不定期になります。申し訳なく無いですが、これからもどうぞよろしくお願い致します。応援の言葉を糧に頑張ってまいります！ (2020年6月6日 13時) (
レス) id: ff0bac3a56 (このIDを非表示/違反報告)
唐瓜(プロフ) - 面白くて大好きになりました！！これからも応援しています (2020年5月27日 23時) (レス) id: 3816d577a0 (このIDを非表示/違反報告)
未来(プロフ) - はるかさん» 楽しんでいただけているようで嬉しいです。これからも何卒、気長にお付き合いください^ ^ (2020年5月6日 14時) (レス) id: ff0bac3a56 (このIDを非表示/違反報告)
はるか(プロフ) - 話読むごとに学園アリスのストーリー思い出して楽しませてもらいました…！ (2020年5月6日 1時) (レス) id: 711d6ac2b7 (このIDを非表示/違反報告)
未来(プロフ) - はるかさん» 応援ありがとうございます！これからどんどん更新していくので宜しくお願い致します。 (2020年4月24日 14時) (レス) id: ff0bac3a56 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：未来 | 作成日時：2020年4月24日 1時
