第11話 ページ11
「終わ...り？」
「そう。これは忠告。
貴方はこれ以上、
(人1)と(人1)の大事な人たちに近づかないで。
さもなくば、
それ相応の対応をさせていただきます」
「なっ...！？」
容赦ない言葉に男はガクガクとその身を震わせる。
「おかしい...おかしいじゃないか！！
僕はただ...傍にいて...あなたに笑ってほしくて...」
「けど貴方はそこで踏み止まれなかった。
私の"最も大切な人"を傷付けた。
これは私と貴方の罪。
あの子には関係ないこと。
これ以上はもう言わなくてもわかるでしょ」
男はその場に座り込んで両手を床につける。
「違う...こんなはずじゃ...
こんなはずじゃなかったんだ！」
「ええ。私もこうなって欲しくなかった。
けど、貴方は...いえ、"私たち"は
堕ちる所まで堕ちてしまった。
だから、私は貴方の手を取ることはできない。
ごめんなさい」
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娘の頭をそっと撫でる母親。
その顔は眠る娘よりも血色が悪かった。
「ごめんね。山崎くん。
色々巻き込んじゃって」
「いえ」
「ねえ、山崎くん。
聞かせてくれる？彼の言葉を借りるようだけど、
"山崎くんにとって"、"(人1)"はなに？」
宗介は口を固く閉じてからゆっくりと開く。
「おばさん。俺は...こいつを大事にしたいんです。
大事にしたいから、もっとちゃんと考えてから、
いや、考えるだけじゃなくて、覚悟を持ってから
その回答をさせて貰えませんか？」
「山崎くん...」
「今回のことがあったからじゃない。
俺は"(人1)と"向き合っていたいから」
宗介の言葉に母親は優しい笑みで
静かに頷くのだった。
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学(プロフ) - 柊さん» 柊さん。こんばんは。本作をご愛読して下さりありがとうございます。これからも頑張らせていただきますのでよろしくお願いします。 (2018年12月31日 18時) (
レス) id: 4147e5a7e7 (このIDを非表示/違反報告)
柊(プロフ) - 小説読みました！！！ 面白かったです！更新頑張ってください！！ (2018年12月31日 0時) (レス) id: 9cb1ed3aee (このIDを非表示/違反報告)
学(プロフ) - あーさんさん» あーさん。コメントありがとうございました。更新はお時間頂きますがお待ちいただけたら幸いです。これからもよろしくお願いします。 (2018年12月24日 9時) (レス) id: 4147e5a7e7 (このIDを非表示/違反報告)
あーさん(プロフ) - 更新楽しみです (2018年12月2日 10時) (レス) id: cdc17806ee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：学 | 作成日時：2018年11月17日 5時
