最近よく会うアノヒト２【JK】 (ページ28)

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『じゃ、夜ご飯も

冷蔵庫に置いといたから

食べるときはチンしてたべてね。

熱も下がったし、

もう大丈夫だと思うけど…

なんかあったら

…まぁ、ご存知の通り隣に住んでるんで』

ほんというと、
まだちょっと一緒に居たいんだけど
って言葉を飲み込む。

『ちゃんと換気もするんだよ？』

JK「…うん」

『早く寝てスマホばっかり
いじんないように』

JK「……うん」

どんどん暗くなってくグクの表情。

JK「じゃあ、またね」

帰んないで、
一緒に居てって、
言ってくれることを期待してる自分がいて

わたし、ほんとに帰っちゃうよ。

って、
いつもグクから何かしてもらうのを
待ってる自分ばっかりで。

少しは
わたしからグクに

…近づいてみても
いいんじゃないかな

『…………換気もご飯も、なんて。
やっぱり心配。
グクちゃんとしてくれなさそうだし。
わたしここに夏用敷布団持ってくる。』

JK「…………え？」

『私、今日、ここに、泊まる』

グクが固まる。
目だけビー玉みたいに輝かせて。

JK「だめ、だめだよ、
風邪、移しちゃいけないから
ほんと、いろいろだめ、」

いろいろってなんだろう。

『でも私、まだ一緒に居たい、グクと』

私も風邪、引いたかな。
今日はなんだか素直な自分。

グクはもともとおっきい目を
さらにおっきくして
置いてあるクッションを
力一杯抱きしめる。

『…？』

JK「Aを、ぎゅって、できないから、
クッションを、ぎゅってしたんの」

………なんだ、この可愛い生き物は。

JK「てか、布団ならあるから、
持ってこなくていいよ。」

『あ、そうなんだ、』

JK「うん、ほんとは一緒に寝たいけどね」

なんて意地悪っぽく笑う。

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