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帰りはクタクタに疲れてたから、
電車じゃなくて
リムジンバスに乗って帰った。
私とグクは
当たり前みたいに隣に座って
流れる景色を見つめた。
隣のグクがウトウトしては
目を頑張って開けている。
『寝ていいのに。寝れば？』
JK「ダメだよ、せっかくAといるのに」
…うん、そ、っか。
JK「なんかさ」
寝る前のグクはきっとこんな感じで
話すんだろう。
囁くみたいにボソボソ話す。
JK「俺だけ楽しんでたよね」
『……………え？』
JK「ごめんね、付き合わせて」
...............ちょ、どうした急に。
さっきまでうるさいくらい楽しんでたのに
てか、
わたしも楽しかったのに、
JK「俺だけ騒いでたもんね」
『そんなこと、』
JK「……片想いやめよっかな、辛すぎ」
グクはそう言って私に頭を預ける。
JK「ねぇ、片想い、やめていい？」
わかってる。
“片想いやめよっかな、辛すぎ”
って言わせてる張本人は私で。
なんて返すか迷ってたら
隣からリズムよく寝息が聞こえる。
ねやがった、グク。
ピロン
グクのスマホが鳴る。
メッセージ一件
テヒョンイヒョン:
相当楽しみにしてたもんねㅋㅋㅋㅋ
楽しかった？
グクのスマホのロック画面は
シャボン玉を背景に
パレードの光を目に一杯一杯写した
わたしの横顔の写真だった。
いやついさっきの出来事。
いつ撮ったの
いつ設定したの
なんで今日のデートのこと
テヒョンさんにちゃっかり教えてんの
なんで
私なんか選んだの
一途すぎるグクの気持ちに
私はなんだか泣きそうな気持ちになった
.
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作者名：やきにくさん
| 作成日時：2020年5月23日 23時
