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35.JK ページ17

JK「おじちゃん、
ここに踏み台付けるの?」

「ん」









屋根を直してからというもの
腕を認められたのか
家の修理を頻繁におじちゃんに
頼まれる。

昔ながらの平家で、
柴犬がいる
この空間が俺はちょっと好きだったりする

Aはおじちゃんのことを
おじいって呼ぶし、
84歳になるおじちゃんに
対してタメ口だ。









JK「Aと仲がいいんですか?」

「Aちゃんかぁ、そうだなぁ
あれは私のライバルじゃ」

JK「ライバル?」

おじちゃんは
目の前にある囲碁を指差した。

Aはおじちゃんの囲碁の
ライバルってことか。






「おじいはずっと負けてるからなぁ。
Aちゃん強いんじゃ、すごく」

俺の知らないAを
おじちゃんは沢山知ってるみたいだ。









なんだか悔しい。









JK「Aは、どんな人ですか」

「ぐぅの方が詳しいじゃろ」

JK「教えてください、Aのこと」

「………あの子はねぇ不器用だよ、
とにかく」







ため息をつきながら
おじちゃんは言う。






「めんどくさいって言いながら
誰よりも世話焼きで、
大丈夫って言いながら
ワンワン泣いて、
不器用じゃろ?」

JK「…、」






たしかに、
水道管壊れてうちに入れてくれたときも
無愛想なのに
朝ごはんも昼ごはんも用意してくれて
ご飯の後にはアイスまで
出してきたり。

人見知りの俺が気まずくならないように
質問たくさんしてきてくれたり









「ワシなぁ、実はこないだ
ぐぅと同じようなことを
Aに聞いたんじゃ」

JK「え?」

「屋根の修理手伝ってくれる若者は
どんな子だい?ってぐぅのことを
Aちゃんに
聞いたんじゃ」







Aは俺のこと、
なんて説明したんだろ







「そしたらなぁ、
おじい、そんなの自分で会って
自分で考えてって言われたわ」







………うわぁ、言いそう、笑









「でもなぁ、しつこく聞いたら
答えてくれたわ。

ぐぅがどんな人かなんて

一言じゃとても言えんって

言っとったわ」









なんだよ、それ。

俺の身体を支えてる芯みたいな部分が
ぐらっと揺れた気がした。









.

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作品ジャンル:恋愛
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作者名:やきにくさん | 作成日時:2020年5月23日 23時

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