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22. ページ22
ここ最近はずっと雨で、
習慣化してた金曜のグクとの
ベランダでの晩酌は出来ないでいる。
しかも
グクの働くコンビニ、
私が朝行く時間帯には
新しいおばさんが働いてて
グクは前の夜勤の時間帯に戻ったらしい。
私達は
あんまり会わなくなった。
ジミンと玄関先で話してるのを
見られた以来、
私はグクに会ってない。
仲がいいってほどじゃないから
連絡先なんて知らないし。
たまに窓の外から聞こえる
大きめの鼻歌。
朝の６時に
夜勤から帰ってくる扉の音。
それらでちゃんとグクは
隣にいる、隣に住んでる、
ってことは実感できるけど。
って私まじで
ストーカーみたい。
てか気が滅入るのは
全てこの梅雨のせいだな。
雨だとやたらにジミンを思い出す。
ジミンといるときは
何故かどんよりした天気が
多かった気がする。
「パクさんっていうの？
僕もパクだよ！
結婚しても名前変わんないね？」
なんて無邪気に言ってた
ジミンの笑顔を思い出す。
あぁ、やっぱり雨なんて嫌い。
昼寝しようか
コンビニ行こうか
迷ってたら
ベルがなる。
扉の奥には
久しぶりに見るグクの姿。
.
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作者名：やきにくさん
| 作成日時：2020年5月18日 22時
