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序 "苦しみの果てに" ページ1

彼女は自分に問う。私はなぜここにいる?地に縛られ、憎しみに飲み込まれた哀れな怨霊となったはずの私が、なぜ今更?
最後の疑問は、門の前に立った時に掻き消された。


人間の住む下界と呼ばれる世界。その下にある世界こそが地獄である。
下界は人間の天下になった。妖怪も神も不要になったのである。であれば、彼らが行き着く先は決まっているであろう。
仏は浄仙郷。神は千外界。人間は下界。妖怪は地獄へ隔離されることとなったのだ。いや、これは棲み分けだ。お互いのバランスが丁度よくなる暮らし方なのである。
下界に妖怪がいることもあるが、基本は地獄に住まうこととなっている。強制ではないが、自分達の身を守るために下した苦渋の決断なのである。
棲み分けがされる中、一つだけ異様な場所が存在した。地獄の底、鬼ですら近寄らないようなおぞましい場所が存在するのだ。

その名も"阿修絶"。落ちた罪人たちを拷問するためのものだった地獄の跡地に、力のある荒くれ者の妖怪達が住み着き、新たな地獄が生まれてしまったものである。
力試しで立ち入る者達は皆帰って来ず、どんな妖怪でも近寄ることを恐れるとてつもない地獄なのである。八層の地獄を踏破出来たものは未だに存在しないのだ。


そしてあの日、地獄に一人の女がやって来た。はぐれ妖怪でもない異質な存在だ。

その名も"鬼切りのシラバ"。彼女は阿修絶に挑むために下界からやって来たのだという。
闇の奥に揺らぐ炎のような眼。心を読ませようとしない態度は妖怪達を震撼させた。
その姿はまさに鬼。襲う者あれば無残に斬り捨て、その死体を更に踏み躙る。人間の形をしたなにかだ。
復讐の化身、鬼殺し、鬼より恐ろしい者。地獄のどこかに潜む彼女の噂は瞬く間に広がっていった。

彼女が、天地を動かすほどの大きな騒ぎを起こすことはまだ誰も知らない──

登場人物ver.1→



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ほうじょう(プロフ) - 朝霜91さん» ありがとうございます。また、他サイトの方に長尺版を投稿する予定ですのでそちらもどうぞよろしくお願い致します! (2月16日 11時) (レス) id: 8d38d20e51 (このIDを非表示/違反報告)
朝霜91(プロフ) - こみゅ〜から来ました!宣伝効果すごいですね!面白かったです! (2月16日 9時) (レス) id: 28c0056888 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:北条 | 作者ホームページ:https://twitter.com/SiriZ_omarl?s=09  
作成日時:2018年2月15日 1時

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