1__薬_y(薬物注意) ページ3
布団の中に潜り込んで、顔だけを出して、床に白い 真っ白な錠剤をバラまいた。
いつまでこれを飲めば永遠に続く睡眠と安定は得られるのかな。
私は一瞬に一生をかけてるの。生きたいから。
一瞬でも睡眠と安定が私に味方をしてくれるのであれば、私はこの薬に一生をかける。
世間も親も友達も医者もペットも見放した私に、唯一味方をしてくれるかもしれないモノ。
そんなモノから離れられるはずもなくて。
私は依存し続ける。
これを飲んでれば、一生を得られるんでしょう?
誰に問いかけているわけでもない。
医者も早く治してここにもう来ないでくれとでも言うように、仕方なく薬を出すんだ。
同情でもなんでもない。
私なんかそこら辺の老人よりも薄汚い存在価値のない人間。
テレビの音が、私の生涯を彩るように愉快に鳴る。
テレビの音だけでしか彩ることができないなんて、可哀想な人間。
あぁ、あのCMみたいに、髪をサラサラにできれば。
あのCMみたいに、綺麗な肌にできれば。
あのCMみたいに、綺麗な顔にできれば。
あのCMみたいに、美しい人間になることができれば。
これが全てフィクションだったら良かったのに。
薬を大量に口に放り込んで、水で強引に流す。
このまま薬に溺れて死んでしまえば良かったのに、なんて、ゴロゴロと喉で薬が暴れまわる感覚を持つ。
私は一体、どの薬に手を伸ばせば、
正常になれるんだろう。
正常な人間が思うことではない文章を喉に詰まらせながら、私は布団の中で乾ききった涙を流した。
2__双子_g(微グロ、結合双子注意)→←1__薬_g(薬物注意)
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ggrks(プロフ) - シオさん» ありがとうございます、、!!嬉しいです!更新は遅いですが打ち切りの予定は無いのでこれからもゆったりと見ていただけると幸いです、、! (2019年4月8日 21時) (レス) id: 1f924073bd (このIDを非表示/違反報告)
シオ - これはエモい…物語を書く人達の目線を違う角度で表すとても素晴らしい作品だと思いました (2019年4月8日 7時) (レス) id: ca90702e25 (このIDを非表示/違反報告)
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作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/novel/akanoshiro/ 作成日時:2019年3月16日 20時