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それぞれの願い ページ48
side：A
『そういえば、なんの話してたの？』
「皆さんが聖杯にかける望みを聞いています。次はライダー、あなたの番です」
と、ルーラーが答える。
『ちょっと待って！私寝てたから、他の皆の願い簡単に教えて！』
ちょっと図々しいかな？
「…まぁ僕は特にないから、アーチャーの願いが叶えばいいかな」
「私はライダーの願いを優先します！」
教えてくれるんだ。
エルルンとニトクリちゃんは似てるなぁ。
「私も特にないわね」
と駄女神。
「…妹に会うために私には聖杯が必要です」
とルーラー。
「我は、今度こそAを我が妻に。
気付けば手を出しにくい地位にいたからなぁ？」
とギルギル。
「余は、余が望むは、
姉上の幸せだ」
『………へ、私？』
「そうだ。姉上はいつも自ら幸せを遠ざけていたからな。
いつも
ｰｰ私には彼しかいない
と言っていたしな」
「なんだA、思い人がいるのか」
と、どこか寂しそうにギルギルが言う。
『えっと、それは…』
口が裂けても"あなたです"なんて言えない。
『＿＿私の願いは』
私の願い。
いつもラメセスに言っていたもの。
ｰｰ正室とは言わない、別に側室でも構わない。私を、あなただけのものにｰｰ
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作者名：わい型のきのこ | 作成日時：2017年12月13日 3時
