Fate/King of the storage (ページ45)

今日:19 hit、昨日:8 hit、合計:157,559 hit

合同令呪ページ45

side：南条時雨

「おいおい、嘘だろバーサーカー」

完璧になってしまった。

"激情のバーサーカー"。

確か、令呪で止められると言っていた。

「バーサーカーのマスター」

「…？どうした、ルーラー」

「彼女を止めるには令呪２画とルーラーである私の令呪が必要です」

「ど、どういう意味…？」

「私の令呪を２画使っても良いのですが、流石に少しもったいないので」

ようは、ルーラーの令呪と僕の令呪が１画ずつ必要ということらしい。

「どうしたらいい」

「私の言葉に合わせてください。これを伝えるために時間を稼いでくれているライダーのためにも、失敗はできません」

「時間を？」

「はい。念話でお願いしました」

「…なんて言えばいい？」

「私が念話で伝えます。まぁ、簡単ですけど」

ｰｰ"令呪をもって命ずる。"

「「令呪をもって命ずる。」」

ｰｰ"バーサーカー、その身に宿る"

「「バーサーカー、その身に宿る」」

ｰｰ"狂化を解け！！"

「「狂化を解け！！」」

赤い、紅い光が令呪から発せられる。

『うっ…あぁ、あああああああ！！！！』

Aの体から黒い靄(もや)のようなものがでできて、消えていった。

そして、ドサリと倒れた。

「「 A！！／姉上！！」」

アーチャーとライダーが叫ぶ。

…本当にこの２人に愛されてるなぁ…

って違う違う、そうじゃない！

早く魔力を送って傷を治さないと！

「姉上、大丈夫か！！」

「たわけ、大丈夫なわけ無いだろう！！おい、早く目を覚ませ！！」

そんな２人の言い合いを聞きながら、僕は必死で魔力を送った。