一方の黄金 ページ35
side：ギルガメッシュ
「おい、ルーラー」
「………」
「おい！！」
「っあぁ、申し訳ございません、英雄王。どうなさいましたか？」
「貴様が言っている妹とやらと、我が先程言った大聖杯。恐らく、同一人物であろう。貴様も気付いているのであろう？」
「えぇ。恐らく、ですが。確かに、私が彼女に拾われた時と、彼女を最後に見た時は、彼女自身何も変わっていませんでしたし。あなたが言っている特徴ともよく当てはまっています」
「そうか。あの小娘は＿＿」
そういいかけたとき、エルキドゥが目を覚ました。
「ううん…あれ、ギルと、ルーラー？」
「はい」
「どうしてここに？」
「妹のお知り合いでしたので、少し妹の話をしていました。まぁ、もう帰るつもりですが」
「そうかい。またね」
「はい。では」
ルーラーは帰った。
そういえば、どうしてAは髪が赤くなったのだ？
「…」
そんなにバーサーカーだとばれたくなかったのか。
「…ル」
そもそも、なぜバーサーカーであることを隠そうと＿＿
「ギル！」
「っ！な、なんだ？」
「なんだ、じゃないよ。どうしたんだい？そんなに難しい顔して」
「…Aのことだ」
「赤い髪になったことかい？」
「あぁ、そうだ」
全く分からぬ。
「う〜ん、僕には分からないね」
「…はぁ。手掛かりゼロではないか。」
「確かに、そうだね。
まあ、いずれ分かるとも！
きっとAから話してくれるさ」
そうなると、信じたい。
気付いたら1500hit越えてるから番外編→←激情のバーサーカーｰｰ２
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作者名：わい型のきのこ | 作成日時：2017年12月13日 3時
