約束 ページ16
side：A
「…A？」
名前を呼ばれた気がしたけど、生憎今はギルギルに王様我様命令で、ひざまくらの刑にかかっている。
ギルギルはとても愛おしそうに私の頬を撫でている。普通に照れる。
「…どこだここ」
『あ、おはよう、王様』
「あ、あぁ…って、え、何その状況」
うーん、説明が面倒。
『かくかくしかじか』
「いや、僕はそれじゃあ分からない」
『えーと…ねぇギルギル、話してもいい？』
「あぁ」
『エルルン』
「もちろん、いいとも」
『…説明してくれるひとー』
「「 頑張れ 」」
『うう』
「…A、その2人は？」
『ギルギルとエルルン』
「分からな…？あれ、ギルギル…ギルギル…？…エルルン…エル…ルン…？」
「おい、混乱しているぞ？」
『だよね、知ってる』
「…はっ、さては、ギルギルは英雄王、エルルンはその盟友、とか？」
『よくできました〜』
「…おい、雑種。」
「え、ぼ、僕ですか？」
「貴様以外に誰がいる。…貴様、誰の許しを得て我の顔を見ている？本来ならばその首、とうの昔に飛んでいるぞ」
「ｰｰｰｰｰｰっ！」
『まあまあギルギル、私のひざまくらあと10分延ばしてあげるから』
「む…仕方ない」
「いいんだ！？」
「だが我に対して口を開くことは許さん」
「駄目なんだ…」
『そんなことより王様、相談』
「そ、そんなこと…」
『私、こっちにつく』
「ファッ！？」
『やっぱり、オジマン王とかニトクリちゃんを裏切るのはつらい。でも、エルルンやギルギルを裏切るのはもっとつらいから』
「…そうか、そうだよなぁ…」
『うん、だからどうしようと思って』
「フンッ、我についてきていればいいのだ」
『ギルギル、今はギルデレはいいから』
「ふ、ギルふられた」
「黙れエルキドゥ」
『あ、エルルンはスパイがどうとか…って言ってた気がする』
「…春樹に手を下さない、手を下すのは春樹のサーヴァントだけにする、っていうならいい」
『うん、約束する』
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 150人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：わい型のきのこ | 作成日時：2017年12月13日 3時
