再会 ページ13
side：A
空を飛んで町を見て回っていると、よく見知った影を2つ見つけた。
地味に会いたくないな、と思った。でも、会いたいとも思った。
『…気配遮断』
私は本当にバーサーカーなのか？と思いつつしれっと２人の横に立つ。
「はぁ、エルキドゥ…さすがに少し食べ過ぎだろう」
「ギル、僕は昔からよく食べてたよ？」
『ははは、やっぱりエルルンの大食いはいつ見ても見物だね』
「全くだ。エルキドゥ、さては貴様、大食い芸人にでもなるつも…？」
「いやいや、それは…？」
「「 なっっっ！！！？？？／うわっっっ！！！？？？ 」」
『やほ。おひさ』
「いや、なぜ貴様がここにいるのだ！！なにが『やほ。おひさ』だたわけ！！」
『あっはは〜、ギルギル驚きすぎ…わぷ』
なななんと。ギルギルが私に抱きついているではないか。
『…ふふ。よーしよーし』
頭を撫でる。
やっぱりいつ触ってもサラサラだなぁ…
私、くせ毛だしなぁ…と考えていると、なななんと今度は泣き出したではないか
「…あーあ、泣かしたね」
『もー…こうなると長いんだよね…』
「う、うぅ…A…我の…Aが、ここに…我の腕の中に…うぅ、あたた、かい…」
『ねぇなんかキャラ変わってない？気のせい？』
「A、我からの命令だ。今すぐに聖杯戦争をリタイアしろ」
『…』
「なんとか、いえ！」
『…ごめん、ギルギル。それはできない。私は今の王様の、私の願いを叶えたいから』
「貴様の願いなど我がいくらでも叶えてやる！！なんだ、いってみよ！！」
『…』
言えないなぁ、流石に。
『ごめん、ギルギル』
「…そうか、それが答えか」
『うん』
今は、2人に会えただけで充分だ。
「A」
『…エルルンも、ごめん』
「いいや、それはいいんだ」
『え、じゃあ…』
「僕達と、手を組まないかい？」
『え、と』
「…なんだ、申してみよ」
『耳元でしゃべらないで…じゃなくて、私は…』
う…究極に言いづらい…
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作者名：わい型のきのこ | 作成日時：2017年12月13日 3時
