ブサイク少女とイケメンくん

7.お家デート ページ7

正座したまま、硬直している私。


岩「あははっ！爆笑

なんで正座してんの？笑」








『…緊張する』







岩「なんでだよ笑 なんもしねえから笑」






『…っ/// わ、わかってる！』









いろいろ見透かされたみたいで、


恥ずかしい気持ちと…








"なんもしねえから"






ズキ



ズキ



ズキ






なんだろう、この気持ちは…。









『岩田くん家、すごいね』





岩「そうでもないよ笑」





『いやいや、大きすぎ笑


私なんて独り暮らしでマンションだし笑』







岩「え？そーなんだ



じゃー、今度はお前ん家いきたい！」







え。








『いやいや！！////』




岩「なんでそんな照れるんだよ笑


友達だろ？家いくとか普通w」








『そ、そうだけど…』





岩「ん、なら来週な笑」






『早くない？！！』




岩「冬休み短いし。 ダメ？」







でました。



岩田くんお得意の、うわめづかい。







『わ、わかった…』









嬉しいはずだけど…







"友達" か…。







こんなイケメンで優しい友達がいるだけで


幸せって思わなきゃ。






強欲すぎるよね、









それから、映画みたり勉強教えてもらったり。




岩田くんは、常に学年トップらしい。









『この前から思ってたけど…』



岩「この前？」






『あの、保健室で授業サボった日。』








岩「あー、その日ねw」






『うん笑、その時から思ってたけど

岩田くんって頭いいんだね笑』






岩「バカにしてんのー？笑」





『いやいや笑


だって、顔はかっこいいし、優しいし、面白いし、ダンスとか運動神経いいし、なのに頭いいとか、羨ましすぎ…』









…








『岩田くん？』







岩「でも、めっちゃ心狭いよ俺w」




『そうかなあ？』




岩「好きなやつが他の男と喋ってるだけで、むかついたり俺のもんにしたくなる」








"好きなやつ"…









『…それだけ、好きなんだよ




好きな人、いるんだね笑』









岩「うん、いるよ」









『そっか笑



…




あ、もう7時だ！帰るね！

ありがと、楽しかった！』









岩「送るよ！」






『ううん、いいよ笑


好きでもないやつに、
優しくしないでよ…(小声)』





岩「ん？」






『なんでもない！なら、またね！』









これが私の精一杯の笑顔だった

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