ブサイク少女とイケメンくん (ページ13)

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13.最低な私ページ13

prrrr

がんちゃんだ…

なんで？

こわい

こわい

何言われるかわからないから、

すごくこわい。

でも、でなきゃ。

『…もし、もし？』

岩「俺俺ー！今、時間ある？？」

『…え。ある、けど…』

岩「よかったー！

1時間後、迎え行くから待っといて！」

ツーツーツー。

"こわい"

以上に、

"会いたい"

のほうが強くて、

諦めようって思っても、

声が聞きたくて会いたくて

どうしようもないくらい、好き。

会いたい

会いたい

早く、会いたいよ…。

1時間後

ぴーんぽーん

岩「ゆうなちゃん」

『…は、はい』

岩「いこ！」

『えっ。ちょまっ』

ーー

岩「寒いね」

『うん』

岩「ごめん。笑」

『いいよいいよ笑』

はい。

なぜか連れ出され、アイスを食べている私たち

もう夜は寒くて凍えそうなのに。

なんてこった。

岩「あの…話したいこと、あって…」

『え？…あ、うん』

登坂くんとの、こと？

岩「全部きいた。臣から」

…なにを？

なにを言ったの？

岩「臣と付き合ってないんでしょ？

それに、好きっていうのは臣の一方的な気持ちだって…」

『…うん』

岩「だから、俺

…

ゆうなちゃんのこと

諦めない。

臣には、負けねぇから」

え？

諦めない？

なにを？

『…え？どういう、こと？』

岩「ゆうなちゃんさ、鈍感すぎw」

『…鈍感？』

岩「俺は、

ゆうなちゃんが好きなの。」

『….わ、たし？』

"両思い"のはずなのに、

"好き"が重なったのに、

こんな私が、岩田くんと付き合うなんて

許されるんでしょうか。

どうしても許されない気がして、

すぐ答えをだせなかった。

岩田くんを避けたり、
登坂くんの返事を保留にしたり、

何もかも中途半端にしかできない私は、

本当に最低だ。