L D H 大 学 病 院

摂食障害 ページ34

そして、その日からダイエットをはじめた。




運動が出来ない代わりに食事を減らす。




危険な方法とはわかっているけど
夏恋達に追いつきたいという気持ちが
大きかった。




あ「-3kg…やった」




そんな生活を続けて一週間
早くも体重が減っていた。




-3kg、その数字を見るとなんとも言えない
達成感を感じられた。




あ「よし、こと調子でもっと痩せるぞ」




そして今まで以上に危険な食生活
となっていった。




あ「朝ごはんは…レタスと牛乳」




彩りのため添えられているレタス1枚と
牛乳を時間を掛けて胃へ流していく。




残りのご飯は細かくしトイレへと流した。




昼食は全て捨て、夕飯はスープだけという
生活を2ヶ月続けた。




そして気付けば体重は10kgも減っていた。




当然先生達が私の体重の激減に
気づかないはずもなく…。




亜「A、ここ数ヶ月で体重13kgも
減ってるけどちゃんと飯食べてる？」




あ「ちょっと、食欲がなくて…」




亜「でもな、それだけでこんなに体重が
落ちるはずがないんだよ」




あ「先生、本当だよ？本当に食欲がなくて！」




亜「分かった、分かったよ？
でもな、このままじゃ免疫力が低下して
病気になりやすくなっちゃうんだ」




あ「…」




亜「脅かす訳じゃないけど
将来、Aが結婚した時
赤ちゃんが出来にくくなる事もある」




あ「しってる…」




亜「うん、だから少しずつで良いから
ちゃんと食べよう？」




あ「でも、私まだ太ってる…！
もっと痩せなきゃいけないの！」




亜「落ち着いて！Aは全然太ってない」




あ「どこが⁈
こんなんじゃ、ダメなの…」




亜「A聞いて、Aの身長は160cm
だけど体重が34kgこれはもう
命に関わる程危険な数字なんだ」




あ「34kg…」




小学生の頃の体重だ…。




急にとてつもない恐怖を感じた。

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