L D H 大学病院 (ページ32)

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誤解ページ32

-剛典side-

剛「凛ちゃん本当の事言ってくれない？」

凛「…勝手に…病室に入って、触りました」

予想的中。

はぁ…通りで穏やかなAが怒るはずだ。

剛「勝手にって….なんでそんな」

凛「好きなんです‼︎…先生が…好きで
だから剛典先生が担当の
Aちゃんが羨ましくて…」

剛「そっか…
でも勝手に入って
私物を持ち出すのは駄目だよね？」

凛「…すいませんでした」

剛「ん…分かってくれたならいいよ」

凛「Aちゃんにこれ…
本当にごめんなさい」

ぬいぐるみを俺に渡すと
凛ちゃんは走っていってしまった。

俺人のこと説教できる立場じゃないよな。

A今頃泣いてるかな…？

謝りに行かないと。

・

・

・

コンコン

Aは俺に背を向け布団に丸まっていた。

剛「A？…」

声を掛けても返事は無い。

ゆっくり回り込みAの目の前の
椅子に腰掛けた。

Aは黙ったまま
涙をポロポロと流していた。

剛「A…っごめんな？」

その一言で更に涙をこぼす。

剛「泣くなよ…本当にごめん、ごめんな？」

あ「っ…うっ」

ゆっくりと口を開きはじめた。

あ「嫌われた…と思った…
私…凛、ちゃんに…ごめんなさい」

剛「Aは悪くないよ
今回は俺が全部悪かった
Aに酷い事言った、ごめん」

あ「ううん…大丈夫
先生、私が凛ちゃん突き飛ばしたから
嫌いになった？…」

剛「なわけないだろ…
あれ、本心じゃないから
言い過ぎた、反省してる」

あ「良かった…
先生、ギュッとして…」

剛「はい、ギュ～…
仲直りしてくれる？」

あ「うん…仲直り」

剛「ありがとう^ ^
あ、これ凛ちゃんから
ごめんなさいだって」

凛ちゃんから渡されたぬいぐるみを返す。

剛「俺がプレゼントしたの
大切に持っててくれたんだ笑」

あ「別に…！ // 」

剛「めっちゃ、嬉しい ‼︎ 」

あ「っ…/// 」

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