L D H 大 学 病 院

誤解 ページ28

先生が遠慮し出て行った。




あ『別に居ても良かったのに 笑』




凛「ねぇ！今のAちゃんの担当医⁈」




あ『あ、うん。そうだよ？』




凛「うそ！すっごいイケメン！
どうしよう、凛一目惚れしたかも」




凛「Aちゃんいいなぁ〜
私なんて女の先生だよ？
イケメンな男の先生がよかった！」




あれ？…凛ちゃんってこんな事言う子なの？




凛「凛本気で好きになっちゃった
Aちゃん….協力してくれる？」




ここで断ったらどうなるんだろう。




あ『…うん、協力するよ ！』




凛「ほんと⁈ Aちゃん大好き！」




この決断が後々自分を苦しめることに
なるとは考えていなかった。




・




・




凛「Aちゃん！ねぇ今日は
どんな話したの？」




あの日から凛ちゃんは毎日
剛典先生との会話の内容や様子を
私に聞きに来る。




あ『あ、うん…特にないかな？」




あの時、協力すると言ったことを
今更ながら後悔している。




凛「なんか最近Aちゃん冷たいよね。
昨日も特にないって…もしかして
Aちゃんも先生が好きなの？」




そう問いかけてくる凛ちゃんの目は
冷たかった。




あ『ち、違うよ！
私、剛典先生の事好きじゃないよ！！」



・




・





剛「え……」




凛「あっ……」




振り向くとそこには剛典先生が。




あ『先生っ！これは…」




剛「先生Aに何かしちゃったかな？
嫌われるようなこと…」




そう寂しそうに笑う先生をみて
胸が痛んだ。




最低だ…私。




凛「剛典先生…可哀想。
酷いよ、Aちゃん」




えっ……。




剛「いいんだよ、凛ちゃん
俺が悪いんだ…もう仕事戻るね:





あ『先生違うのっ…剛「A、しばらくは
隆二先生か広臣先生に
診てもらって…ごめん」




先生に…嫌われた。




でも傷つけたのは私だ。私が悪いんだ。

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