L D H 大 学 病 院

番外編 出産 ページ25

最初の腹部の痛みから数時間が経ち…




パシャッ




剛「破水しました！」




あ『うっ…痛いっ…ふぅー、ふぅー』




広「よし、子宮口も全開だ
分娩室行こうか」




剛典先生と広臣先生に支えられ
分娩室へと移動する。




あ『っんん、はぁ…息んでいい？』




広「一回息んでみようか
吸ってー吐いてー、はい息んで」




あ『んっっ….…』




剛「頑張れ！」




広「そー上手、上手」




あ『……っ、はぁはぁ、痛いっ…』




剛「辛いなぁ…よしよし」




広「A体勢変えてみる？
四つん這いになると楽かも」




広臣先生に言われたよう
四つん這いになる。



・




・




そして痛みはピークに達し。




あ『あああっ…うぅ…痛い‼︎』




剛「もう少しで赤ちゃん会えるからな」




余りの痛みに涙が零れる。




あ『もう無理っ…ぅー 涙』




剛「A頑張ろう？
ほら充電してあげる」




そういって腕を広げる彼に
しがみついた。




あ『っふぅ…うぅ…剛典ぃ…』




広「A、岩ちゃんにしがみついたまま
息もうか、いくよー。せーの」




あ『んんんっ……はっ…っっ』




今までで1番の力で息むと
赤ちゃんが下がってきているのが分かった。




広「そう上手！もう一回！」




あ『ぁぁぁっ！！」




その瞬間何かが出てくる感覚がし
咄嗟にに脚を閉じてしまった。




広「脚開いて‼︎」




広臣先生に脚を開かされると同時に
下半身に違和感が。




あ『はぁはぁ、頭…出た？』




剛「うん、頭出たよ！
もう一踏ん張り、頑張れ‼︎」




広「頭引っ張るねー」





あ『はぁ…んっっ‼︎…きゃぁぁっ！』




今までにない激痛に
思わず悲鳴をあげたその時。




「「 オンギャアッ オンギャア 」」




赤ちゃんの鳴き声が響いた。

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