【夕闇】ハートビートは鳴り止まない【短編集】

c．久しぶり ページ7

千｢Aちゃん、、？｣





｢将明くん、、？｣






バイト先の居酒屋、夜遅くに、まさか会うと思っていなかった高校時代の同級生。



小｢おい千葉！お前女いたのかよー！｣


と｢しかも普通に可愛いし｣


に｢うわーまじかー千葉には勿体ねえー！｣



将明くんからの話でしか聞いた事のなかったバンドのお友達さん達と、多分ライブの打ち上げなんだろう。




｢えっと、、久しぶりだね、？｣


なんとなく話しかけてみたら、


小｢こんな可愛い子に久しぶりとか言わせるなんてお前クソだな！｣


なんて小柳さん(多分)が将明くんのことをすかさず貶す。



｢別に付き合ってる訳じゃないんですよ、あ、お席ご案内しますね｣


私の言葉に、なんだよー！なんて騒ぐバンドのお友達さん達。



千｢ごめんね、こいつらうるさくて｣


苦笑いで、こっそりそう言ってくれた将明くんの優しさに、


｢ううん、賑やかで楽しい人達だね｣


と言いつつも、きゅんとした。



小｢Aちゃんっつってたっけ？今日何時上がり？｣


｢10時です、なのであともう少しです｣


小｢上がったら俺らと一緒に飲まねえ？｣


千｢え、いいよ、Aちゃんに迷惑だし｣


｢楽しそうだし、行こっかな、、｣



私がそういうと、お友達さん3人は大きな声で喜んだ。


でも、私の方が多分もっと嬉しい。




千｢Aちゃん本当にごめん、、！｣




｢いいんだよ、楽しそうだし｣



それに、








｢久しぶりに、将明くんとたくさんお話したい｣









ほっぺが真っ赤に染った将明くんを見ると、何だか嬉しくなった。








残りのバイトも、いつもより頑張れそうだ。









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