検索窓
今日:1 hit、昨日:11 hit、合計:7,872 hit

*6 ページ7

「確証はまだないが、モンド中を探しても血痕は見られなかった。ということはAがモンドで殺害されている可能性は低い。」

「そこで」とガイアは突然ジンに問う。

「代理団長はAの戦闘能力の高さを知っているか?」

「もちろん知っている。何度か騎士団への勧誘をしたこともあった。」

そしてジンはため息まじりに「まあ、断られてしまったのだけど」と付け足した。

「問題はファデュイはそもそもなぜ西風騎士団に用があったのか、だ」

「…」

ガイアはジンが無言で考え込んでいることを横目で見ながら、さらに続ける。

「ファデュイは人員の問題で、モンドからも派遣で何名かファデュイへ連行しようとした事があった。おそらく、今回の騎士団への要件もそれに関する事だったのだろう。」

「…そうか。Aはもしかしたらファデュイの条件を飲んで、自ら同行したのかもしれない」

「そういうことだ。なにせAは神の目が無いにも関わらず、相当な剣術を持っているからな。ファデュイがそれを何らかの形で目の当たりにしたら、欲しがらないわけ無いだろ?」

しばらく沈黙が流れる。ジンはこうしてはいられないという風に、あからさまに落ち着かない様子を見せた。

「こうしている間にもAが…」

「まあ落ち着けってジン代理団長。Aが飲んだ条件が何か明確ではない以上、下手に動くとかえってアイツに迷惑がかかるかもしれない」

「…それもそうだが…」

「だから今は、Aについての情報をあつめたらどうだ?俺は少しアテがあるからそこに聞いてみる」

そう言いながらガイアは部屋から出て行った。一人になったジンもリサを探しにガイアを追うようにして部屋を後にした。

*7→←*5



目次へ作品を作る
他の作品を探す

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
73人がお気に入り
設定タグ:原神 , ディルック , 夢小説
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ぽの | 作成日時:2022年2月2日 1時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。