DEMIGOD WARS [3]

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JIMIN SIDE



ｼﾞﾐﾝ｢え、ちょっと待って?

神器がピアスなんてこと、ある?｣







他のみんなも、唖然とした顔をしている







ﾎﾌﾟ｢どうやって使うんだろう｣

A｢色も違うね｣

ｸﾞｸ｢ピアスしてたら、何かいいアイデアが聞こえるとか…?｣

RM｢でも、神器なくてもアテナの声が聞こえるんだろ?意味なくないか?｣

ｸﾞｸ｢確かに…｣









父｢それ、よくわからんけど…







"のぞく"もの、なんやて言ってたで｣









"のぞく"…?









ｼﾞﾝ｢俺、アテナの知恵の輪について
図鑑かなんかで読んだことあるよ

写真や絵は載ってなかったから、俺もまさかピアスだとは思ってなかったけど…




"charm(チャーム)の赤"

"weak(ウイーク)の青"




ってのがあって、
チャームはその人の"美点"
ウイークはその人の"弱点"
が分かるんだって｣


V｢チャームポイント、ウイークポイントって
言うもんね!｣









"…ようやくたどり着いたのね"






久しぶりに、その声を聞く






ｼﾞﾐﾝ｢母さん…?｣






ｱﾃﾅ"それは、紛れもなく知恵の輪よ

"charmの赤"の輪をのぞくと
相手の強みが見える…つまり、仲間の強みを
見つけてあげることができるの

"Weakの青"の輪をのぞくと
相手の弱点が見える…つまり、敵の弱点を
つくことができるの

この神器は、戦いの場だけでなく
いろんな場で活用できるけど…




知恵の女神の子であるならば
むやみやたらに行動するのではなく

人の良さを知り、人の弱点を知って
よーく考えて、誰かのために生きなさい"









ｼﾞﾐﾝ｢…はい｣

この神器は、母さんから俺に受け継がれる、
"知恵の神"としての義務と宿命を形にしたもの

俺は生まれたときから授かった
"知恵"という武器を
人のために使う義務がある






ｼｭｶﾞ｢アテナが何か言ってたか?｣

あ、そっか
今のは俺にしか聞こえていなかったんだ




ｼﾞﾐﾝ｢…はい、なんかやっと
自分はデミゴッドなんだって、自覚しました｣





A｢…デミゴッドだって知って
よかったと思う…?｣





ｼﾞﾐﾝ｢…うん!みんなに出会えて…
俺にも出来ることがあるんだって
分かったからね!｣

ファミレスでバイトしていた頃の俺とは
全然違うんだ

"世界を救う"なんて映画みたいなことに
俺が関わるとは夢にも思ってなかったけど…









ｼﾞﾐﾝ｢…神器は全部揃いました

さあ、世界を救いに行きましょう!｣

だって俺は、アテナの子なんだから



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