60．心の奥を ページ10
side桃
女「ご、ごめんないさいっ…！」
女の子達は一言謝るとどこかへと逃げていった。俺に謝るなやって言おうと思ったんやけどもう既に走り去っていて止めることはできなかった。
桃「はぁ……」
もう誰も残っていない道路で一人、溜め息を溢す。
赤「えっらい男前やなぁ〜！」
緑「ホンマやなぁ」
あぁ、訂正。もう誰も残っていないと思ってた道路で、だ。
桃「……なんすか？」
赤「えらい男前やけど、えらい機嫌悪いな？どしたん？」
桃「…別に？ちょっとイライラしてるだけです…」
緑「……」
何も言わずにこっちを見つめる神ちゃん先輩。心の奥を見透かされるようで少し怖い。
桃「なんすか？」
この空気に耐えきれず、俺の方から言葉を発する。
緑「いや？成長したなぁって。
前はこんなんでそこまで怒らんかったやんか。ましてや女の子に対してなんてさ。
いつも家の名誉のためにいろいろ我慢してるのんちゃんやからね？
ちょっと安心したよ」
やっぱり、この人には心の奥を見透かされてる感じ。
赤「言いたいことがあったらいいや？やないと辛いやろ？」
この人もふざけたり照れたりでうるさい人やけど、やっぱり先輩なんや。
この二人だけやない。
俺の二個上の代の先輩はもっと俺を見ていたんだ。俺だけやない。神ちゃん先輩も、しげ先輩も。
桃「別に……今日はたまたま気分悪くて……それだけです」
だからといって簡単に心の奥を教える程俺は良い奴なんかやない。
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みぃちゃん(プロフ) - Rsi-さん» 題名の少し下にある【シリーズの最初から読む】を押してみてください。これで見れますよ (2017年8月24日 20時) (
レス) id: 2642081a7b (このIDを非表示/違反報告)
Rsi- - この作品の、一が見つかりません… どーやったら見れますかね？ (2017年8月24日 20時) (レス) id: 196ad6ef9b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みぃちゃん | 作成日時：2017年8月24日 3時
