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63.怖い。 ページ13

side青

話を進めていくと過去を思い出してしまって涙が溢れてくる。それでも決して俺を急かさずに優しく聞き続けてくれる。



青「あのっ、あのっ……!」



俺はこれから言いたいことが一番伝えたかったこと。やのに、言葉が出てこない。


桃「……いじめられたんよな?」



青「っ、はい…」



桃「それが親友やったんよな?」



青「はい…」



桃「先生に相談したんよな?」



青「…グスッ…はいっ…」



桃「そしたらどうなったん?」



青「俺っ…は…」



どうやって言葉に表そう……答えがでない。


まっすぐ、伝えてみよう。



青「俺、……っ、犯っ…され、ました……」



既に溢れていた涙もさらに溢れてくる。


怖い。


前は身体は使ったことないって言った。でもホンマは使われてて、それを忘れてた。

そんな俺をご主人様が受け入れてくれるのか。捨てられないだろうか。


それが本当に怖い。

俺は親に捨てられて、ここに来た。それは良かったと思うけど…でも、


もう捨てられたくなんかない。

捨てられたって事実はいらない。


こんなに苦しい、辛い思いをするのは初めて。



いろいろな不安なことが頭を過る中、俺はご主人様の腕の中に入る。


桃「言ってくれて、ありがとう。お疲れ様」



青「ん、ううっ、」



止めておきたい涙は止まる気配なんて見せずに流れ続ける。




青「ごめ、なさいっ…」



桃「泣かんくてええよ。疲れたやろ?晩ごはんまで時間残っとるから少し寝とき」



優しく頭を撫でられる感覚を最後に俺は夢の世界へと入っていった。

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みぃちゃん(プロフ) - Rsi-さん» 題名の少し下にある【シリーズの最初から読む】を押してみてください。これで見れますよ (2017年8月24日 20時) (レス) id: 2642081a7b (このIDを非表示/違反報告)
Rsi- - この作品の、一が見つかりません… どーやったら見れますかね? (2017年8月24日 20時) (レス) id: 196ad6ef9b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みぃちゃん | 作成日時:2017年8月24日 3時

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