買われた子 2

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北人





Aの居場所がわかってから数日経ったけど状況は変わらない




Aはずっと三代目さんの元にいて俺らも毎日玲於さんのところにきてる




でもなんも教えてくれないし動こうにも動けない




玲於さんがほんとうにAを助けたいのかわかんなくなってきた




亜嵐｢玲於、いつ動くの｣




玲於｢まだ動けない。｣




はぁ今日もかよ




壱馬｢そろそろ動かないとAやばいんじゃないんですか。｣




玲於｢わかってるよ。でも下手に動けないんだよ。｣




亜嵐｢玲於の言い分もわかるけどいまもAに危害及んでんじゃないの？｣




玲於｢痣が消えないんだってさ。ほら｣




そう言って玲於さんが見せてくれた写真は




気をつけをして立つAの姿とうずくまってる姿が写っていて




その体には無数の痣があった




｢なん、すか…これ…｣




壱馬｢誰が、誰がこんなこと！｣




玲於｢三代目さんしかいないよ。｣




ここまでだとは思わなかった




まともじゃないって言われたけどこんな酷いなんて




亜嵐｢ちょっ！北人、壱馬どこ行くんだよ！｣




壱馬｢決まってるじゃないですか！三代目さんのとこに行くんですよ！｣




｢これ見てもまだ黙って待ってられるなんてすごいですね。俺は無理だからAを助けに行きます。｣




もうどうでもいい




玲於さんが動かないなら俺が動く




だってAは俺が本当に手に入れたい




そう思った人だから

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