買われた子

41 ページ45

玲於




？｢よく言えるよな、自分も捨てたのに｣




｢捨てたんじゃない。そうせざるおえなかったんだよ。｣




？｢都合のいい言い訳しか聞こえねぇけど笑｣




｢いいよ、別に亜嵐君にわかってもらえるなんて思ってないから。｣




亜嵐｢あっそ。｣




Aは俺の事を慕ってくれてるし信じてくれてる




でも一度だけ裏切ったことがある




A『玲於さん！やだ、玲於さん！』




いまでも夢に見る




あの日Aを自分の手から手放したこと




Aが俺の名前を何回を呼んでるのを




亜嵐｢そこまでして自分のことを覚えててほしかったんだ。信じてほしかったんだ。｣




｢俺がいなくなったらAはほんとに1人だったから。｣




亜嵐｢そのために姿くらましてこんな所で女売りさばいてんだ。｣




｢っ！亜嵐君に何がわかるんだよ！どんな思いで俺がAを手放したか記憶をなくしたかあいつらに買わせたか…北人と壱馬にほんとのことを打ち明けたか…わかんねぇのになんも言うなよ…(泣)｣




亜嵐｢…わかんねぇよ。でも玲於がどれだけAのこと思ってるかは知ってるから。こんなこともうやめろよな、お前の為にもAの為にも｣




｢う"ぁぁぁぁぁぁぁぁ！｣




部屋には俺の鳴き声だけが響いて




まるであの日のようだった

42→←40

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す