買われた子

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壱馬




｢ふぅ、終わった｣




16人分の皿を洗い終わり一休み




さすがにこれ1人は辛いわ




翔平覚えとけよ




…仲良くなるための努力




いきなりすぎてびっくりした




Aにどんな心境変化あったんか知らんけど




｢仲良くなろって思ってくれたんは嬉しいな｣




そろそろ部屋に戻ろうと




部屋に向かって歩いてたら




A｢これが北人でこれが樹｣




ん？Aなにしてんねやろ




A｢これが変態や…じゃなくて壱馬｣





｢呼んだか？｣





A｢っ！びっくりした…｣





｢ごめん笑 名前呼ばれたし｣





A｢あ、あぁそういうことね。｣





｢なにしてんの？俺らの写真なんか見て｣





A｢名前…覚えてたの。仲良くなるにはまず名前覚えないといけないでしょ。だからこの人えっと…拓磨？って人から写真もらって覚えてた。｣




｢へー、熱心やな笑 あんだけ覚えるきない言うとったのに笑｣




A｢ないわよ。でも名前で呼ばない限り仲良くなれるのか受け入れれるのかわからないじゃない。いつまでも距離を置いてちゃ。｣




距離ねー




樹『距離を置きたいようにしか感じなくて。俺らというより人と関わりたくないみたいな』




樹の言ってたことはあっとったって訳か




ならなんで距離なんか…




A｢ひとつ聞きたいんだけど。｣




｢なんや？｣




A｢あなた達は私を捨てる？｣

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